子どものコーチング【行動を終えた後は?第3回】

子どものやる気を育む 賢い親達の日常コーチング-3つの方法[全4回]もくじ

そーっとドアを開けて、部屋に入っていく。そして冷蔵庫をかえて、ビール缶の栓を抜きます。

音を立てないように、そーっとです。ガタン・・・。僕の気配に気づかれたか?
リビングのドアが開きます。ガラガラ。

そこにはヨメさん。
「ただいま。」
僕が言うと、ヨメさんは返します。

「今日もご苦労様でした。暑かったし疲れたでしょ。」

たったこれだけの言葉ですが、言われる側はやはり嬉しいものです。

■心温まる言葉

疲れきってヘロヘロで、仕事なんかやってられるかぁ~
というものでは全然ないのですよ?

好きやっている仕事ですからね。それなのにこういう言葉を投げかけられると、なぜか心温まるものです。

疲れていようと、いまいとです。
わざわざ書くまでもありませんが、このような言葉を「労い(ねぎらい)」といいます。

この労いは日本独特のものだそうです。海外ではこれに相当する言葉はありません。
(相手を馬鹿にしていることになるそうです。)

■あまり子どもには言わない?

この労いは大人文化の代表的な言葉ですが、大人から子どもへの労うことはあまりありません。

「いつも遊んでいるから、労いと絶対に調子に乗る」

という意見もありそうですね。確かに子どもって大人と比べると苦労はしていないでしょう。

ゲームばかりしている子をみて、世の中そんなに甘くないのよ!といいたくなる気持ちもあるはずです。

だけど僕はいつも必ず労っています。たとえどんなに試験勉強をせずに試験に挑んでも、それは労うことの対象になるからです。

そこに労うことなんてあるのか?あるんです。あの試験独特のシーンとした雰囲気の中で、集中して取り組んだことへのねぎらいです。

そんなにハードルの低いことを労ってどうするのだ?と思われる方もいるかもしれません。

えぇ確かにハードルは低いかもしれません。でも労う意味は十分にあります。
それは紛れもない事実だからです。

(長い記事なので次の回に進みます。)

子どもの日常コーチング-3つの方法[全4回] 【もくじ】

  • 第1回.話を聞いた後は?>読む
  • 第2回.行動する途中は?>読む
  • 第3回.行動を終えた後は?1
  • 第4回.行動を終えた後は?2>読む