合同とは奇跡だ!授業プラン制作しながら想う

教科書ではあっさりと教えてしまう「合同」。しかし何も考えず素朴な感覚でみてみれば、これってすごいことなんじゃないか?と気づいてしまう。


■合同って何?
合同を説明するのは簡単です。
「合わせると同じもの」
ということです。
説明も理解も簡単。
しかしそれで合同を理解したのでしょうか。
といわれるとそうじゃない、そんな気がするんです。
なんなんだろう・・・。
私が言っている事って、
実はものすごく馬鹿馬鹿しいことなのかもしれません。
ただ、とっても大事なことのようなものの気もするのです。
■ピッタリ!は奇跡?!
合同というのは、
合わせると同じだった…ということです。
これを我々の普通の日常感覚で考えて見ます。
教科書とか、試験とか、体系化とか。
図式という枠すらもとっぱらって、
純粋な素直な心で合同を考えてみる。
すると・・・ある日、ピンときました。
合同とは「奇跡」
そう、合同ってこれなんです。
■この世に同じはない。
私は人間。でも私と同じ私はいません。
三角形も同じです。
ある三角形は三角形。
しかしある三角形と同じある三角形はなかなかないのです。
そう合同ということは、
そこにクローンがあるわけです。
普通に考えたらありえない状況です。
そのあり得ない状況を、
合同として学ぶんですね。
役に立つとか、置いといて、
これはとても面白いことです。
そういった合同という奇跡。
そういったことを体験することもまた、
学習の重要部分じゃないかと思っています。
教科書にはあっさりと奇跡は書かれてありますが。
■無駄じゃない無駄な実験。
例えばです。
100名の生徒に適当な三角形を書いてもらう。
条件を与えて、すべて辺は20ミリ以内とかにします。
そして、その中に合同な三角形はあるのか?
それを調べ上げる。
いやぁ・・・これは無駄ですね。
そんなことしたところで何かあるのか。
試験には出ませんし、
合同な図形があってもなくても、
特に意味はありません。
でもです。
これワクワクしませんか?
自分が書いた三角と、
誰かが書いた三角が同じになるかもしれない。
こういうのって。
合同を得るということは、
とても確率が低いことです。
それを前提に合同条件を学ぶ。
たった3つの辺と角の条件で、
合同か分かる。
やっぱり「数学ってすごいな」って思うはずです。