文章題のわかる配列はどうするのか?

文章問題をどのように配列するか?基本・発展という配列ではなく、もっと細かい配列が必要だと考えています。

問題配列で授業力があがる?

大手学習塾では、問題の編集の仕事があります。
問題の配列プランを講師が作り、編集会議で他の先生に絞られる…という恐ろしいものです。あぁなんとも可哀想。

しかしこの問題配列を経験した先生は、問題配列を経験していない先生よりもずっと授業がうまくなると言います。

理由は簡単です。
問題を配列の作業を経験することで、学習順番を踏まえた授業展開ができるからです。
また授業をする中で、子供たちの様子をみて、問題配列を組み替えることもできます。

わかる授業力を培うために、問題配列に取り組むことは、授業力向上の有効手段です。

配列はいろいろある

ところで、この問題配列。これは目的によって意味合いが異なります。

授業進行のための「概念理解の配列
問題演習のための「演習理解の配列
実力を試すための「試験の配列

それぞれ気をつけるべきことが違います。例えば、概念理解の配列。これは問題を並べるというより、子供達へのアプローチという意味あいがあります。プリントの指示を通して、発見があり、理解に繋がる。

これらは正解率云々ではなく、みんなが分かることが目的です。だからわかるを考えて、プリント作成にあたります。

一方、試験の配列は力を試すことが目的です。子供達の能力分布・理解分布を考慮しながら、難易度の異なる問題を配列します。

簡単すぎると試験がなめられますし、難しすぎると批判が出てきます。いろんな生徒達に対応した、問題レベル選定が重要です。

このように問題配列1つとっても、とても奥が深いのです。これらの配列は経験がモノをいう世界。今日明日で、できるものではありません。

では、問題配列する教師は素晴らしいか?

そんな大変な問題配列を、
研究に明け暮れる先生はどうでしょう。
教科研究熱心な先生として、大変素晴らしいのでしょうか?

私は「研究熱心なのはいいが、ある側面からみれば良くない。」と思っています。

意外に思われるかもしれません。理由は簡単です。
学校の先生は教科研究のみが、仕事ではありません。それ以外の大切な業務があります。

子供達と遊ぶこともそうですし、学校を離れていろんな世界を垣間みることも、とても重要な仕事だと思うのです。

問題配列は、授業力をあげる効果的な方法ではあります。が、それに時間を費やすには失うモノも多いと思います。

詳細な配列・指導箇所はどうする?

では、授業研究なしにどうやっていい配列を組めばいいのだ?となります。この解決方法はとてもシンプルです。

問題配列を熟知している者から、
もらえばいいのです。

配列には大きな箇所から、詳細配列などあります。
授業をする先生は、それらをすべて知る必要はありません。

配列のポイントだけ知っていれば十分です。
配列を組む先生と同じレベルで、授業ができるはずです。

これって車の運転と同じだと思います。私たちは、車の構造なんて詳しく知らなくても、
アクセル・ハンドル・ブレーキが分かれば車は動かせます。

車の構造理解(=問題配列の理解)は、運転(=授業)とあまり関係がない。

細かいことは詳しい者に任せればいい。そう私は思います。
では、その詳しい者とはどこにいて、本当に配列を教えてくれるのか?
という疑問が残ります。その点はご安心ください。

そのような変わった人物は、どの時代にもいるものです。これが意外と近くに。。。
灯台もと暗しといいますしね。