実験をしよう–レンズを通る光

夜、息子(中1)といっしょに理科の勉強をしていました。

レンズを通した光の動き(実像・虚像)のところ。作図の仕方を説明したら「やり方は分かった」そうです。

しかし納得していないようです。

わかる。中学のころ、ぼくもこの作図のやり方を学校・塾で習いました。描いているものが理屈としては理解できましたが、実感としてわかないのです。だからもう少しじっくりと理解を進めた方がいいのです。

とはいえ提出するべきワークはなかなか進んでいません。ここは少しでも前にすすめた方がいい。でもな…と少し悩んで、よし!と決めました。息子にいいました。

「実験しよう」
「できるの?」

ヨメさんに話して、彼女が仕事で使っているルーペを借りました。白い紙の上にルーペをかざしました。ゆっくりルーペを下に動かすと、ある瞬間に蛍光灯の像が見えました。

「おぉすごい」
「これが光が集まっているところ。ここから、よく見ててよ」

蛍光灯にルーペを近づけました。そして紙をルーペから離すと、蛍光灯の像が浮かび上がったのです。息子は答えました。

「ちょっと大きくなった」
「じゃ、次は離れるよ」

蛍光灯からルーペを離して、クリアに見えるところを探ってみました。今度は合わせるのが難しいのです。やっと像が浮かびました。息子は答えました。

「すごく小さくなった」
「そう、レンズと物体の距離が長いからね」
「あぁ、やっと分かったよ」

やり方が分かった(問題に正しく答えられる)ところで、止めなくてよかったです。これからも、当たり前の学びのプロセスを大切にしたいです。