SPI試験の非言語は情報整理がカギです。

先日、SPI試験を控えた大学生に非言語項目(理数)を教えました。授業を終えた後、ぼくは学習そのものより“情報整理のコツ”が大切だな、と思いました。それについて書きました。


普段、小学生から高校生まで教えているぼく。そのSPI試験について知っているていど。

SPIとは、リクルートという会社が販売している適性検査の名称です。言語(国語関係)、非言語(算数&数学関係)、英語、とある。この診断結果が、就職試験等で求められることがあります。

ぼくが教えるテリトリーじゃない、それまでそんな風に思っていたのですが、試験を控えた大学生からの依頼により、算数と数学を教える機会を頂きました。

非言語エリアの、割合とか、確率とか、はやさ。 いつも行なっている算数や数学が、ごちゃ混ぜで出る。

対策問題集などには、わずか数十秒で解かなければならない、と書いてありまして、そういった状況から考えるとなかなか忙しい試験。まぁそれはいいのです。

なるほど!と関心したのは、大人は「1を聞いて10を知る」ことができる、ということ。

普段、ぼくが教えている相手は子どもです。子どもってその単元に初めて触れて、初めて理解し、身につけていくのです。だから出来ないが前提なんですね。

しかし大人はそうじゃない。大人は子どもの数倍もの経験豊富なので、ある程度分かっている世界にいる。

その違いに注意すれば、大学生ともなる大人の場合は、教えずに整理させることの方が長い目で成果を上げるのではないか?ということです。

「のではないか?」というぼくの仮説。 深く検証していないので、確証はないのですが、ただちょっとだけこの仮説には自信があります。

問題としているのは、方程式はどうたてるのか?そのアプローチの部分、それがほとんどだからです。だからそのポイントを解決すればいい。となると、コーチがやるべきことは2つです。

  • 算数数学でもちいる情報整理の仕方を教える。
  • 問題解決(立式の仕方)の着眼点を教える。

まずは、ここを徹底的に扱えばいいのではないかと思います。そもそも正直、問題演習をいくらやってて解法を丸暗記しても、試験中には使えないんですから。

情報整理と着眼点を身につけた上で、問題演習をした方が短期間で成果が上がるはずでしょう。

結局、頭で考える過程を身につけないと、何ごとも難しいわけです。