うまくいったところに目を向けて

定期試験後に、時間をわりとさいて振り返りをします。大切なのは「うまくいかなかったところ」ではなく「うまくいったところ」を考えることです。その話です。

都内の中学校では、定期試験の結果が出た後に、生徒たちへ今回の試験学習への反省点を書いて提出させるところがあります。試験の点数やら、勉強時間を記入して、次に向けての意気込みを書く襴も。保護者がコメントを記入することもあります。

しかしこのような振り返りシートが、次の定期試験に向けての学習に好影響を与えるかというと疑問が残ります。私も過去にこのようなことをしましたが、次の試験で効果なプラスになりませんでした。原因は、シートへ記入するだけでは本当の意味で振り返れないからではないかと思ってます。

次へつながる振り返り

そして今、私が定期試験が終わった後に行う振り返りは、まず子供と向き合って安心できる状態でその子に質問して回答をメモする感じにしています。

そのときとても気をつけているのは、悪かった点に目を向けさせないことです。このような振り返りをすると、つい「悪い点を見つけて、反省して」というパターンに陥りがちです。すると改善するところばかり目にいってしまい、結局、実現できる行動計画へたどりつけません。

そこで私の場合「うまくいったところはどこ?」と尋ねています。

これがどんなに試験結果が芳しくなくても、いいところを見つける。極端な話、ノー勉で挑んだとしても良かった点を見つけるのです。(試験から逃げなかった点で十分に誇れることです)

例えば前回と結果が同じで、気持ちが沈んでいたとします。

「前回と変わらなかったです」
「ということは前回と同じやり方で、60点とれたんだね?」
「そうなりますね」
「それも成果だよ。前回と同じやり方を取らなかったら、60点を下回ったかもしれない」

そして前回と同じやり方を一緒に確認します。前回今回とどこが良かったのか?に注目します。それを十分に捉えた上で、

「じゃ、さらなる成果を上げるために、次回にやったらいいことを考えよう」

と促します。これを行動計画といいます。この行動計画はできるだけ小さな行動であることが望ましいです。なぜなら小さな行動は、変化することへの心理的なハードルが低く実現しやすいからです。最初の一歩を踏み出し、早い段階で変化への実績をつくる。これが次の変化への足掛かりになります。

上手くいかなかったところを本人の努力で改めようとしても上手くいきません。うまくいったところからプラスαを生み出すところで、うまくいく可能性は高まっていく。これが私の考えです。

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