保護者として学んだ1年だった−何も書けなかったのは吸収の時期だったんだ

2016年はこれまでになく、ブログの更新が滞りました。
ずっと記事をあげなかったため、いろんな人から「何かあったのか?」「もう更新はしないのか?」と心配されました。ご心配をおかけしました。


近況報告もかねて

少しばかり言い訳をさせてください。まず、今年はほんと多忙で、記事を書く時間がない状況でした。それに加え、この1年、これまでと別な立場で世界を視る機会が増えて、頭の中でグルグルと考えや想いを巡らせるそんな日々を過ごしていました。そんな状態なのでブログ記事を書くことも難しかったです。

ただ世界はグンと広がりました

息子の小学校入学により、学級、通級指導教室、PTA、学童クラブ、いろんな組織と関わることがありました。息子は、ちょっと配慮が必要な子なので、他の保護者の方よりも学校や他の組織と話し合うことが多かったと思います。

その保護者という立場から、教育の内外について深く考えさせられました。それまで想像していたことと、実際に目の当たりにするものの違い、たくさんありましたね。

親御さんたちが話す先生とのやりとりなど、自分自身が学校現場に出向いて保護者の立場で見聞きして話をする実感が得られました。僕とヨメさん、そして先生方と個人面談を繰り返していく中で、これまでの教育的視点のスケールを変えて話し合えた一年。これは保育園ではなかったことでした。

授業の中での調和を重視

大迫は、担任の先生へ息子のことを相談するとき、どのようなことを話しあったたのか?
これについて親御さんから質問を受けました。それは明解で保護者の立場としても「わが子への支援」より「クラスの中での調和」が図れたらいい、と希望をお伝えしました。

これは学習支援をしている親御さんとぼくとの間で、頻繁に話題にのぼることです。学習が遅れてくると「もっとサポートして欲しい」と教科担任にお願いしがちです。それを強く求めすぎると上手くいかない。先生も手が回りません。

それよりも「授業が上手く運営されるように協力する姿勢」のなかで、わが子のポジションを探していける心配りがあったら嬉しい。それぐらいがいいと思います。その方が先生もリラックスして、指導ができる。目が行き届きやすいんと思います。

もうひとつお願いしたこと

状況によって他の子と違う行動があってもそれを和を乱す行為(=言うことを聞かない)と捉えるより(具体的な問題が発生しない限り)そのような行動を気にしない雰囲気づくりをやって頂きたい、とお願いしました。そして学習へのスタンスは「うちは慌てていません。学べる範囲内で学んでいけたらいい」というもの。授業中、先生のお手を煩わせない範囲で可能な支援を希望しました。

1年間が終わりどうだったか?

それは先生の学級運営力・指導力が素晴らしく、クラスの仲間の心の広さもあり、息子はなんの個性も損なわれることなく一年を過ごすことができました。

ぼく自身、こんなに何ごともなく無事に終わるなんて…と驚いた次第です。心境の変化があり、心の在り方が変わり、今年は少しずつそんな新しい変化をかけたらと思います。