やるべきことの可視化から貴重な思い出の発掘へ

『何をすればいいのか分からない…』という時、まず、脳内整理よりも物理的な整理の方が大切だなんだよね。そんな感じで始めた本棚整理。それが心の整理に繫がりました。

「じゃ、始めますか…」
「はい」
先週の最後に教え子と約束した本棚整理。
ぼくが本棚という子どもたちのプライベートな部分に
手を入れることは殆どないのですが、脳内整理が苦手な子にはぜひお願いします。

<みられたくないものがあれば、すぐに隠していい。>

という当然の条件付き。プライバシーの権利は保証します。そしてぼくは話しました。

「まず、本棚の中身1段分を全部下ろしましょう。そして4つに分類しよう。」

といって分類についての説明をしました。

【本棚整理の4分類】
・学習成果の達成に必要なもの
・学習成果と関係なく普段から必要なもの
・学習成果と関係なく大切なもの
・それ以外(基本的に破棄される)

教え子と一緒に連携して

「これはいる?」
「あぁ…それは使わないですね。」
「じゃ、どうしよう?」
「もちろん捨てます!」

という感じで、どんどん分類していきました。
そんな分類も中盤になると、クリアファイルの間に大量の写真が発見されました。

それは彼の鉄道旅行の思い出の写真ばかり。幼い彼が父親、あるときは友だちと一緒でした。思わず「わぁ〜」と感嘆したぼく。

あぁ…プライバシープライバシーと遠慮に気づき、ちょっと目をそらしながら

「これ…どうする?」
「あ…突っ込んでおいて下さい」

べつに見られても気にしていない感じでした。
うーん…ぼくは少し考えて彼に提案しました。

「この写真なんだけれど…もし良かったらぼくがざっと整理していいかな?」

「ええ…はい、いいですよ。」

了解を頂いた上で、ぼくが整理しました。
本来、これは分類で言えば<学習成果と関係なく大切なもの>に当たる。彼の成果を上げるためにぼくがココにいるなら、それに手をつける理由はありません。

でも奇妙なもので、この大切な思い出をざっと入れることは出来なかったのです。ここでざっと入れると、たぶんずっと…ひょっとすると数年間は、ざっと入ったままになっているだろう。

この思い出こそが人生の宝。
丁寧に写真を整理しながら、なんだかぼくが息子と旅した気分になりました。予定時間を30分オーバーしましたが、どうにか無事完了。そして本などを本棚にならべました。

【本棚の陳列】
◉すぐ手に届くところ
→学習成果の達成に必要なもの
◉手を伸ばせば届くところ
→学習成果と関係なく普段から必要なもの
◉しゃがめば届くところ
→学習成果と関係なく大切なもの

陳列を終えて
「学習成果に必要なものは、これだけ。
これは他と区別することが大切だよ!」
などなど脳内整理について説明を終えて、
最後に話しました。
「でもさ、
<学習成果と関係なく大切なもの>は、
ほんと素敵な宝ばかり。
整理しながらぼくも息子と一緒に
こんな時間が過ごしたいと思ったよ。
(ぼくの方が)勉強になりました。」
彼の思い出に触れるなかで、時間の大切さに気づかされました。