特性に配慮した伝え方が分かる映像

発達の遅れがある息子への対応方法を調べていく中で、発達障害を説明した映像を見つけました。その内容をみて驚いたのは、ぼくの「算数が苦手な子への教え方&伝え方」と基本的な考え方は同じでした。


特性に配慮した伝え方が分かる映像

苦手への理解
この放送の講義内容は「発達障害」ですが、ぼくはむしろ“苦手なこと”の講義と捉えてほしいです。発達や障害云々の範疇の話ではなく誰にもある苦手なことへの理解、そして対応への考え方の転換してほしいです。ポイントをとても分かりやすく説明されていますので、ぜひ、ごらん下さい。リンクは以下の通り。

ちょっと気になるが出発点
(リンク先:発達障害教育情報センター)

また、ぼくが特に大切だとかんじた項目について、ぼくの考えを含めて書きました。スライドタイトルと併せてごらん下さい。
スライドタイトル
「学び方に特徴のある子」
学校の算数の教え方は数多くある中の1つの教え方です。「見る・聞く・動かす」のなかで優勢的な特性を上手く使うことが、苦手な子を教える際の基本原則です。
スライドタイトル
「障害とはなんでしょう」
目が見えない人にとって目が見えないことは障害ではありません。目が見えないことによって生ずる社会生活の支障こそが「障害」です。この点は算数の苦手も同じこと。
スライドタイトル
「がんばればできる子ども」
苦手なことを「努力」や「意識」の問題にすることは大変危険です。まずは「頑張らずに出来る(解決する)方法」を模索すべきです。
スライドタイトル
「二次障害への配慮」
出来ないからと怒ったり、何度もリピートを強いたりといった行為は、先々において二次的障害へと繋がります。実際、ぼくもそのような子たちに出会ってきました。その先の成長の可能性まで奪う結果になりますので、大変注意が必要です。
スライドタイトル
「発達障害の特性という視点」
これはとても大切です。列挙します。

1)特性に気づき、 特性のある子という視点をもつこと
障害と捉えるより、特性と捉える方がいいです。子どもの視点をイメージしやすくなり、解決へのスピードはより早くなります。
2)特性に応じた、 学びやすい方法の工夫すること
まず、できないことは“やらずに解決できないか?”を考える習慣が大切です。その上で、学びやすい方法を模索してあげるといいです。
3)うまくいかなければ方法を変えていく柔軟性が大切
「方法を探す旅」ととらえ2度、3度やってできなければ方法をどんどん変えていく。大切なのはそこに拘らないことです。失敗は害と思ってもいいと思います。

スライドタイトル
「わかりやすく指示していますか」
自分の声を音声録音すると、なんとも分かりにくい曖昧な表現を使っているかはよく分かります。
代名詞をはぶき、場・形・色を伴う表現で伝えることが大切です。コミュニケーションの基本ですね。わが家でもこのように工夫して伝えています。

(×表現)そこのコップをもってきて。
(◯表現)テーブルにある取手のついた青いコップをもってきて。

以上です。
この映像のスケールを発達障害だけに留めてほしくないなぁとぼくは思います。「特性と共に歩んでいく」という自然な生き方を感じているからです。