授業の成果の因子1「子どもの目標」。

プロファイル作りを進めながら、僕の授業の成果で考えるべきポイントをずっと考えていました。
それはティーチングやコーチングといった枠ではなく、もっと大きな意味での授業の成果です。教えることが仕事なら、算数数学だけを考えればいいのではないか?と思われそうですが、授業をする以前に考えるべきことがあるのです。
■フランス語を僕に習いますか?
たとえば、あなたがフランス語を学びたいと思います。
その時、僕にそれをお願いするでしょうか?絶対にしませんよね。そうです。僕はフランス語の先生ではありませんので、フランス語を僕から習うなんてあり得ないのです。
ただです。
これを僕の立場で考えてみてください。もし僕に「フランス語を教えてください」と依頼がきたら僕はどうするでしょう?まさか、引き受けるわけには行きません。僕はフランス語が教えるどころか、分からない状態です。そもそも僕には、フランス語を教えるサービスは提供できないのです。
ごく当然のことですが、僕が真っ先に考えれるべきことは、
僕はその相手の真のニーズを満たすことができるかどうか?です。
例えば算数や数学専門であっても、有名中学の指導依頼がきたら即断っています。有名中学の受験指導は僕の範疇ではないからです。解けることはあっても教えることは別なのです。
■目標は自覚できない。
またこれも気をつけるべきことですが、子ども本人も、自分が求めている目標が分かっていません。
家庭教師を依頼した理由の多くは、成績が伸び悩むからということで親御さんが申し込まれることが多いのです。ただそれは親御さんのニーズであって、子どものニーズと一致するわけではないのです。
子どもの真のニーズを早く探し当てることはとても大切なことです。そうしなければ、僕は意味のない授業を無駄に行うこととなります。
■目標は適切か?
そしてその子の目標を見つけたあと、その目標がその子にとって適切かどうか?も大切ですね。
目標は実現可能なものでなければいけません。とてもハードルが高い目標を持っていた場合、目標そのものを変えてもらう要求もあるのです。
これは諦めろというより、もっと広い視点で眺めよう!という気持ちです。
その子が幸せに過ごせるライフ=学べるものが多い状態を手に入れることも、ちょっと見方を変えれば可能だ、ということです。
目標を変えることは心1つです。
この後に説明する因子3つのうちの2つは、変えること自体が難しいものなので、この目標を見直すことが成長=成果の重要な因子だと僕は感じています。子どもの大切な時間を生かすも殺すもこの目標1つだと思います。