板書は写さず、ポイントを書き留める。ノート術。

ノート術を教えることはとても難しいです。
情報をどのように整理するか?というより以前に、
情報をどうとらえるか?という感覚がまず必要だからです。
ノートの機能は
・写す(メモする)。
・まとめる。
・解く。
・検索する。

というものがありますが、これをちゃんと理解できる子そういません。
クラスに1人か2人かぐらいだと思います。
■2つの機能を使うT君
弟子にしてくれと言ったT君は、1年ぐらい前からノートのとり方がドンドン上手くなってきました。特に化学はうまいですね。ルーズリーフと普通のノートの使い分けもよく出来ています。
メモするか?
まとめるか?
という2つの視点たち、そしてどの情報をキャッチしてどの情報を捨てるのか?そこも分かっています。
■化学を聞く。メモする。
今、T君の学校の化学の先生が、ほとんど板書を書かないらしく、教科書に載っていないことをドンドン口頭ではなすそうです。黒板をメモ代わりにペラペラと書くのですが、これがクラスメイトから大不評。
試験で何が出るのかを話してくれない。
というのが殆どの意見だそうです。しかしT君、なかなか面白い男です。
「化学の先生、最高なんですよ。
 教科書に載っていることなんて言わずに、
 そこには載らない大切なことを話すんです。
 それをぼーっと聞いていて、
 書き留めるべきところだけノートに走り書きしています。
 板書を映させる先生って駄目ですね。
 あれってただの作業です。」
彼は何とも厳しいことを言うのですが、これは良くわかっている証拠ですね。