弟子になりたい!と言い出した教え子。弟子は僕だ。

どうやればうまく教えられるの?
と教え子から聞かれました。高校3年生、彼は大学生になったら家庭教師をやりたいそうです。どのように会話するのか?どのように教えるのか?そんなノウハウを僕から教えてもらいたい、というのです。
「君は十分に家庭教師はできるよ。僕が教えることはほとんどない。」
と言いました。
■具体的な技術を伝授した
「どの教科を学習に着手すべきか?」
たとえばこのような学習戦略の「実施項目の選定」で、彼にはいろいろと教えました。
まずはリストアップ法です。
やるべき学習をひとまとまりごとに並べて、上から下へリスト化するものです。終われば消す、それだけ。極めて単純な方法。これは中学生ぐらいからでもできます。
また、ペイオフマトリックス
これは何をすれば効果が上がるか?生産性に着目し図で表現したものです。効果のないことは徹底的にしない、という視点で考えることを彼に教えました。少し大人な考えです。
そしてウォント法
そして理性で考えるのではなく、本心に聞け!。「今、一番したい教科」を挙げてそれを短時間で一気にやるのです。イヤイヤながらやっても意味がない。いっそのこと一番やりたいことをやれば学習効果が高いという考え方です。
彼は色の使い方も十分熟知しています。
なぜ、3色以上使うといけないのか?まとめるときのレイアウトの基本。そして推移をつかった説明。ここで挙げると書ききれませんが、僕が実施していることの基本を、彼はすでにマスターしています。
■そして弟子は僕だ。
そんな偉そうなことを言っているけれど、本当のことを言えば家庭教師の指導法を僕に教えてくれたのは彼だったりするのです。
彼の何気ない意見や考え。それを僕が聞いて「なるほど!」と思うことも多く、コミュニケーションをしながら互いに解決方向へ向かうというスタンスをとってきた僕にとって、彼は僕の弟子でありつつ先生でもあるのです。
あえて僕が彼に最高の技術を伝えるなら、
「弟子から学べ。」

だとおもいますね。僕自身がことを解決するのではなく、結局のところ彼自身が自分で考えて決断し、そして前に進んできました。それは紛れもない事実。だったら彼が教える立場になった時、同じことをすればいいんです。目の前にいる彼の教え子が<最高の師匠>なのですから。