悲劇からの教訓-それは疑わねばならないんじゃ?

どうも思い込みが激しいことってあります。そして思いもよらない無駄と思った方法であっさりと解決してしまうこともあります。そんなわが家の恥ずかしい失敗経験を書きます。

「これ・・・どうしよう・・・」

ある日、家内が青ざめた様子で言いました。家内のパソコンのモニタ画面は真っ黒。何度も電源を入れなおしましたが、画面は変わらず。

「仕事どうしよう・・・先方になんて言えば・・・」

と家内。
家内の仕事のデータがパソコン内にはありました。これから換えのパソコンを買っても、データは戻りません。

「そういえばドンドン動きは悪くなっていたの・・・ドンドンと変な音が大きくなっていたの。」

私は押入れの奥から、古いモニタを出しました。そして壊れたパソコンからモニタをはずし、古いモニタに繋ぎだしました。

「何やってるの?原因は、パソコンよ!」

もちろん、原因はパソコンと思っていました。ただ何かしたかったのです。
私はパソコンの電源ボタンを押しました。するとです。古いモニタにパソコン画面が映りました。

「えぇ!!!」

家内も私も、唖然。
原因はパソコンではありませんでした。モニターだったのです。

得られた教訓

この話はわが家の笑い話です。ただ、大きな教訓を与えてくれます。私たちは根拠もなく決めつけてしまうということ。音が変…動きが変…。これらも思い込みで決めつけていたのです。

でも皆さんもこういうことってありませんか?

「うちの子、算数が苦手なんです…」

よく指導のご依頼は大体こんな理由ですが、教えてみれば本当は苦手ではなかったとわかります。算数や数学の点数が悪く苦手なんだ。本人も周りも思いこむことが多いのです。そしてこれらは先ほどのパソコントラブルのように、真の原因が別のところにあります。

それは算数・数学の教わり方。

これは親御さん達にとって思いもよらないもののようです。でも考えてもみてください。多くの子がハンバーグが好きでも、我が子はピーマンが好きってことあります。多くの子が靴のサイズが22cm台でもわが子は24cm台ってことあります。算数も同じです。

多くの子が「普通の教わり方」が分かっても、我が子が「別な教わり方」が分かることもあります。

そこには多かれ少なかれ思い込みがある。

私自身が特に気をつけているところですね。