私は小さな冒険家と共にいる。

視線はノートから離れない。
方眼ノートに線や四角が描かれていく。
短くなった青色エンピツがそれに色を重ね、
ノートは美しい数の世界へ変わる。
しばらくして・・・鉛筆は止まる。
子どもはゆっくりと私をみる。
「分かったよ。先生。」
ひみつの宝箱を探し当てたような笑顔。
私はその瞬間が好きだ。
■想像力を失わない冒険家
大海が広がる。
算数・数学を苦手と話していた子が、
たくましい冒険家になっていく。
自分の想像力を信じて前に進む。
「大海をわたるのに100の知識はいらない。
 1枚の地図と3本のウォール。
 これだけでいい。」

必要なものは、
イメージを浮かべる「図解」という地図と、
数の世界を進む「色エンピツ」というウォールだ。
船に余計な知識は載せない。
大波の時に、それが一切役には立たないことを彼らはよく知っている。
■鉄の船か、帆のヨットか。
私たち大人は忘れがちだ。
宝物という目的地は1つでも、
行き方は無限にあるということを。
だから私は伝えたい。
あなたのお子さんに個性があるように、
算数や数学の歩み方にも個性があるということ。
多くの子たちが大きなかばんを携えて、
鉄の船に乗り込んでも、
わが子がその船に乗り込むべきかどうか、
すこし考えてみてほしい。
「この子は鉄の船ではない。
 帆のヨットを与えてみよう。」
 
そんな1つの選択が、
子どもの将来を大きく変える。
私はヨットの停泊港にいます。
小さな冒険家といっしょに帆をあげています。