体系化された文章問題の図解!?数学・連立方程式を深く理解する。

体系化を知る。図解による指導方法をするにあたり、まず、この体系化を見てもらうことから始めました。


■極秘扱い??
図式指導法をするにあたって、
私がI先生にはじめに見て頂いたのは
「文章問題における図の体系化」でした。
図の体系化とは何か?といいますと、
はやさ、個数、割合・・・それぞれの問題の構造には特徴があります。
当然、それぞれに適した図があり、細かく派生したりします。
それまとめたものが図の体系化です。
「これ・・・極秘扱いでお願いします」
と送付した体系化に、I先生から
「これはノーベル賞ものですね。」
とうれしい言葉を頂きました。
ノーベルはすこしほめ過ぎですが、
この体系化は私にとって汗と涙の結晶です。
■体系化は「秘伝」
算数数学を教えて生活する先生は、
それぞれ独自の体系化を持っている方もいます。
隙間時間があれば、体系化の紙とにらみ合いっこをして、
指導経験を踏まえて問題をチクチクと並び替える。
そんな体系化は言わば「秘伝」です。
これは同業者に知られてはいけません。
しかし図で考える数学を教える上で、
まず見てもらわないと始まりません。
その目的は図の指導の理解と、
どうしても知ってほしいことがあったからです。
■教科書の欠点が見える
体系化を見てもらう目的は、
普段使っている教科書の問題配列を理解してもらうことでもありました。
教科書は種類こそバライティーにあふれています。
しかし、理解するという見地にたって構成されてはいません。
教科書は言わば説明書です。
書いてあることに間違いはないのですが、
目的が「説明する」なのです。
(それでも最近の教科書はましになりました)
ですから当然、
問題の論理構造や、文章の構造にまで気が配られていません。
子供がどこでつまづくか?
なんてそれは教科書の憶測の領域外なのです。
体系化を知ることは、
そんな教科書の弱点をも知ってもらうことでもありました。
■図式指導法による独自の配列
連立方程式の文章問題の指導において、
I先生に独自の配列によるプリントを使ってもらうことにしました。
プリントのプランの段階で、問題を種別にわける。
そして1枚のプリントで図を構成するようにしました。
この問題種別を紙で分けるのは、
指導の中でとても重要なことと感じています。
これについて、また詳しく書きたいと思います。