2年生の空間把握力


小学2年生らは空間把握し2次元に転写できるのか?
その空間把握力について気づいたことを書いてみました。


■2年生に立体転写はできるか?
以前、立体転写という授業を小学校2年生らにしました。
まず、簡単なブロックを見せて、
その立体が描かれたプリントを見せるのです。

このプリントの立体図を横にあるグリッドに描いてみる。
ルールというのはありません。
とてもシンプルなワークです。
通常、立体の授業は模型を使うこともありますが、
このような立体を描くという授業も必要だと思います。
3次元を2次元で捉えなおす概念形成という意味のいて、
これはとても重要です。
ただ単純なワークは、子どもたちから嫌われるものです。
単純なことを次々にやるのって飽きてしまうからです。
しかしこの立体転写は、
子どもたちに大人気!!
■人気の秘密は「爽快感」
これは立体を描く、だけですが、
この頃の子どもたちにはとても爽快のようです。
自分の手からキレイな立体図が、浮かび上がってくる。
これがとても嬉しい。
自分がすごい人になった気分なんですね。
子どもたちはもっと難しいものを頂戴!
とせがみます。
そこでこの2年生の子たちに、
次のような立体図のプリントを与えてみました。
■立体を想像するプリント
これは下4マスに数字の数だけ立方体のブロックを置きます。
そのブロック像を想像して描きなさい。
というものなのです。

これって面白そうじゃありませんか?
立体をただ写すよりも。
子どもが夢中になること間違いない!
と思いながらプリントを与えました。
しかし…
「分からない…」
と子どもたちがいうのです。
しかも・・・みんな。
えぇ!!!なぜ?
ほんのちょっとハードルを上げただけなのに。
今までの調子で書けばいいのに。
何度か説明しても、子どもたちはさっぱりでした。
つまりこの2年生の子たちは、
立体の転写はできるが、
立体を想像して2次元に書き表すことはできない。

そういうことになります。
■立体想像図を高学年の子に
そこでこの問題を小学校5学年生の子に、やってもらいました。
実はこの子、あまり勉強は得意ではありません。
(先に出てきた2年生たちの中には勉強が得意な子もいます)
正直、私はこの5年生にプリントは難しいかなぁ…と思いました。
しかしこの5年生の子は、どんどんと書き上げていくのです。
もちろん、消したり描いたりの作業はあるのですが、
最終的にはちゃんとした図が浮かび上がってきます。
これはこの5年生以上の、中学生でもスラスラとできました。
これをみて分かりました。

この2年生と5年生の間には
「空間把握」という発達段階の差がある。

■4年生が空間把握の時期
結局、3年生、4年生といろいろ調べてみました。
するとこの空間把握力のプリントが出来るようになるのは、
早い子で3年生ぐらい、普通は4年生ごろということが分かりました。
ということは「空間を2次元に表現する」という概念形成の時期も、
その頃ではないだろうか。

これが私の所見です。
その前にいくら立体想像図をやったところで、
全く意味がないんですね。
まだその受け皿がないのですから。
生理的概念形成の時期を踏まえることは、
とても重要だとお思います。
「割合・はやさ・おもさ・面積」
これらにも学ぶべき時期は確実に存在しています。
それを見定めて授業で取り扱うことが、
本当に実りある授業になると私は思います。