子供たちの色鉛筆の板書

子どもたちが真似を始めた「色鉛筆のノート板書」。
教わらずにとり入れた。これが嬉しいです。


■色の板書を真似る子どもたち
ここ数年、私の板書を真似る子供たちが出てきました。
「先生、ここを赤にしました。」
「このグループを緑で、このグループは青であらわしています」
嬉しそうに私に説明してくれます。
私は特に「こう書きなさい!」と指導したことはないのですが、
私独自の色鉛筆の板書をみて、面白そうだと真似てくれるのです。
子どもなりに、色板書のルールを発見し、
それを自分なりに試して自分のものにしていく。
これは本当に嬉しいことです。
■なぜ、板書をまねるのか?
子どもは自由に書いてもいいはずなのに、
私の色鉛筆の板書を真似るのでしょうか?
実は以前、子どもたちに聞いたことがあります。
すると、みんな口をそろえて、
「あとで見なおしたら分かる」
と答えてくれました。
私が行っている色板書は、色でグループ化したり、マーキングしたりします。
ポイントのところにはイラストを混ぜる。
色の板書は、作業そのものに理解を再構築する効果があります。
だから場合によって、先生の説明を聞くよりもずっと重要です。
今の教育現場にたりないものは、この情報をまとめる、という作業だと思います。
ただ「自分でまとめなさい」ではなく、
具体的に何をどう表現するのか?
この部分を教えることが大切だと思います。
■習うより真似よう
私が教えたことを子供たちが学習成果として現す。
もちろんこれは嬉しいことではありますが、
それ以上に私の板書を子どもたちが自分なりに考え、
自分なりの方法で取り入れていく。
こっち方がずっと嬉しいですね。
でもそんな時、
「君は、偉いねぇ」
「もっと真似ていいぞ!」
とは言いたくない。
「これ、分かりやすいね。」
「お、いい工夫だね」
とそっと誉めてあげたい。
私が行っている色鉛筆板書。
それはこれを子どもたちが真似たそのとき、
それは子どもたちの板書です。