自分で考えて課題をすすめていく。自立を促すための管理シートを制作しました。そのご紹介です。
中学生をもつ親たちはお子さんに対して「自分のことは自分でやってほしい」と願っています。でもなかなかそういきません。
悩ませる提出課題
たくさんの提出課題が出たのに、やることを先延ばしする。数日前に慌ててやり始める。二進三進もいかなくなる。うちもそうです。
そこで中学生たちが自立して取り組めるように、提出課題の管理シートをつくりました。その名も「課題チェックシート」と「進行状況シート」です。
誰でも使えるように無料の表計算アプリ(スプレッドシート)で作成。とても簡単な操作でできます。タブレットで使うことを想定していますが、スマートフォン・PCでも利用可能です。ではご紹介します。
課題チェックシート
1枚のシートに教科ごとに課題のページが並んでいて、チェックボックスにやるべき課題ページが終わったらチェックする。すると全体の状況が反映されます。
日々の操作も簡単ですし、レスポンスが得られるので楽しいです。
ただこのシートは、今の状況を反映するだけ。計画通りにすすんでいるのかは分かりません。そこで次の進行状況シートです。
進行状況シート
課題チェックシートのデータから、目標とする終了日(中間地点)と現在との位置関係をグラフで表します。
日々の操作は、自動で反映された課題チェックシートのデータをみて、今日の日付(水色セル)に更新された数値を入力するだけ。
更新された数値を入力すると、現在の終了済(%)が折れ線グラフで現れます。
目標とする課題終了日を目標値「100(%)」を入力して、それから遡って中間目標を設定します。
入力していくと、折れ線グラフが目標の壁(棒グラフ)をよじ登るような感じなります。これが結構楽しいです。折れ線グラフの傾きで、目標までに終了するかも予想できます。
どうすべきか?を考えさせる
この2つのシートは、細かく計画を立てたり、計画通りに進んでいるかをチェックする機能はありません。
やってきた過去の成果をグラフで伝えてくれるだけ。
実はそれがこのシートのいいところです。
やってきた過去の成果をみて、子どもたちは「自分、こんなに頑張ったんだ」と思います。すると過去の延長線として「次はどうしよう」と自分で未来を考えはじめます。
このような自分で考える習慣を身につけることがこのシートの目的です。
今後もこのシートは改良を重ねていく予定です。