こどもの納得知覚にあうアプローチのポイント

多くの例・分かる論理・自分の体験・世の権威・必要性。
子どもは学んだことを納得するときに、大きく影響を及ぼすのが納得知覚です。納得知覚は、その子の世の見方にもあたります。物事の落としどころに配慮したアプローチのポイントを書きました。


こどもの納得知覚にあうアプローチのポイント

◯多くの例で納得する子
ものごとを1つの例だけで済まさずに、多くの例を確認して「こんだけ例があったのだから、それは確かだろう」と納得するタイプです。
★アプローチのポイント
とにかく具体例を挙げて、確認する必要があります。またいろんな情報を考えた上で納得する為、学校の内容と参考書などといったそれぞれの側面から、どちらの答も一致しているか?を注視します。学習は、一歩一歩進めることが大切です。
◯わかる論理で納得する子
全てにおいて、論理的な説明で分かった時のみ納得できるタイプです。「なんで?どうして?」が決まり文句です。曖昧さを嫌うところがあります。
★アプローチのポイント
なぜそうなるのか?を論理的に説明する必要があります。説明できなくても調べがつくツールを用意してあげます。また、論理が理解できない(=納得できない)ことは少し置いたのち考えることの大切さも身につける必要があります。
◯自分の体験で納得する子
情報だけをただ鵜呑みにせず、必ず自分の手で「本当にそうなるのか?」を確認しない限り、納得しないタイプです。
★アプローチのポイント
実験であれ、問題であれ、なんでもやらせてみなければなりません。説明だけでは終わらせず、すぐに本人に確かめさせましょう。そのタイミングこそが学ぶときの成果に繋がります。
◯世の権威で納得する子
世の中の序列や知名度などの大きさによって納得するタイプです。心の中に権威の序列があり、その上位にあるものの考えを重視します。
★アプローチのポイント
学校が上位で、親や家庭教師が下位だった場合、たとえ学校の答が間違っていても学校を正とします。そこで討論してはいけません。学校にこれが正なのか?を確認させるといいでしょう。
◯必要性で納得する子
「全てのものにはわけがある」という前提で考える子です。論理で納得するタイプと似ていますが、こちらは(論理は分からなくても)存在理由が分かればいい、という点で異なります。
★アプローチのポイント
1つ1つの公式や、流れを説明する際に「これはなぜ必要なのか?」と「どう使われるのか?」を説明してあげるといいでしょう。