お子さんでも自分の子どもでも、ぼくは「特性を生かして学ぶ仕組み」を作ります。意味を読み違える息子に対して「読む・聴く」を繰り返しました。
息子が「教科書をもらった」と言うので「じゃ、どんな感じか、ちょっとやってみるか?」と声をかけました。すると「うん、やる」と。久しぶりに二人で数学の勉強です。
息子は1年生から使っていた自宅学習ノート、そして新しい教科書を開きました。
2年生のはじめの「多項式の計算」
ぼくの普段の授業であれば、ノートに板書を書いて説明しますが、息子との勉強ではそれをしません。
「ここ、読んでみるぞ」
「うん」
「2πRのように、数や文字について…」
まず、ぼくが一文を読み上げます。息子は文字を目で追いながら聞きます。そしてぼくは息子に意味を確認しました。
「つまりこう言うこと?」
と息子は例を挙げます。それを僕が「うん、うん」と聞きます。
”理解している”と分かれば、次に進みます。理解不十分であれば、もう一度、文章を読んで意味を正しくつかみます。
次に例題です。
まず彼自身に例題の解き方を見てもらいます。そして息子がぼくに説明をします。ぼくは聞き役です。
みる、捉える、人に説明する。それを細かく繰り返していく。結局、これが彼にとってもっともスムーズで効果的な学習方法です。
翌日、息子が嬉しそうにぼくに言ってきました。
「今日さ、学校の数学の授業で、わからないところ全くなかった」
「おぉそうか」
「やっぱり予習して良かった。父さん、今夜も(授業が終わったら)やろう」
笑顔でした。2年生のいいスタートが切れたと思います。
子どもたちは皆それぞれ特性が異なります。学び方も異なります。
ぼくはそれに合わせて行うだけです。