このところ時間を見つけては“苦手な子のための四則筆算プリント”を制作しています。たかだか計算プリントと思う人もいるかもしれないけれど、じつは配慮すべきことが多すぎるんです。
計算が苦手な子のためのプリントを制作中だ
495490問のチェック無理
計算プリントって簡単に作れると思われるんです。数字を並べればいいんじゃないの?って。でも、そんな簡単な話じゃないんです。
たとえば3けたのひき算を例にとれば、問題数は50万に近くにのぼります。まさかそれを子どもにやらせる訳にはいきません。
それについていえば、先人たちがそれらを144パターンに類別してくれました。その144パターンを子どもに解いてもらえば、出来るかどうかを確かめることはできます。
しかしです。
「計算なんて嫌だ!解きたくなーい!」
という子どもの声に耳を傾けだすと、これは144パターンでもダメです。多いんです。
そこでぼくは問題をさらに類別して、特に子どもがつまずくパターンを中心にそえつつ、ただ無理のないような配列(2問…3問と難しい問題が続くとそれだけでやらなくなる)で編集する必要が出てきます。骨が折れる作業です。
解いてくれるかは…見た目
さらに計算が苦手というか…嫌だ!という子にとって重要なのは計算問題の「見た目」の問題があります。
問題がダーっと20〜30問並んでいると、それだけで顔が暗くなってしまいます。問題をノートに書き写すことも億劫になる要因の1つです。
だから問題数が少なく見えるように、問題を大問に区切ってステップを踏んで編集する。問題の間隔(レイアウト)にも、気を配らなければなりません。
また、書くのが苦手だから計算が嫌いという子もいます。そういう子への配慮で升目を大きくする必要もあります。しかし大きくしすぎると、今度は書きにくいという弊害もあります。ほんと配慮をしなければならないことってたくさんあります。
でもやる。
とここまでグダグダ書いていますが、それでもこれは<ぼくがやるべきこと>です。それを信じてやっています。プリントの台割はこんな感じ
“計算が苦手な子のための筆算プリント”台割
01)2けたのたし算
02)3けたのたし算
03)2けたのひき算
04)3けたのひき算
05)2けた×1けたのかけ算
06)2けた×2けたのかけ算
07)2けた÷1けたのわり算
08)2けた÷2けたのわり算
09)3けた÷1けたのわり算
10)3けた÷2けたのわり算
この計算が苦手な子のための四則筆算プリントは、このサイトで配布します。もうしばらく、お待ち下さい。
あ、もちろん無料です。