子供心をくすぐるカプラの魅力

house00.JPG世界的な木ブロックの玩具、カプラ(KAPLA)で遊ぶ中でそこに面白さと奥深さを感じました。右脳と左脳を同時に使うカプラについて書きました。


■木工工場で育った
僕が幼い頃。
母方の祖父と叔父たちは木工工場を営んでいて、僕はそこでよく遊びました。
工場には子どもの玩具はありません。
ただ木の切れ端だけはたくさん転がっていて、僕はそれを拾い集めて色んな形を作って遊んでいました。
もしかしたらそんなバックボーンのせいかも。この木製積み木のカプラには大変面白みを感じるんですよ。多くの子ども達が遊ぶブロックの凹凸(LE■o)とは違った特別な魅力を感じるんですよね。
■全て1:3:15の積み木【魅力1】
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凹凸ブロックは色んな形がありますよね。
そのパーツを組み合わせる事で、自由自在に形を作っていく。その手軽さと自由さが凹凸ブロックがロングセラーの理由だと思います。
しかしこのカプラのパーツはたった1種類。
2回りぐらい小さいカマボコの板のようなものが大量にあるだけ。「うちはカプラじゃけん!」と頑固にどれも全く同じ形。だから、凸凹ブロックのように自由自在に形を作れない。カプラにはすごい制約があるんです。
そんなわけで作る前に、その形が可能かどうかを検証しなきゃいけない。面倒ですよね?でもそれがこの玩具の楽しさでもありますね。
■パーツはのせるだけ【魅力2】
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そうそう。凸凹ブロックはパーツとパーツがしっかり繋がります。ある程度、形の無理もきく。
でもこのカプラ。
ただ木の上に木をのせることで形を作るものです。特別に何かで接着するというわけではないのですよ。よーく考えながら、慎重に慎重に木をのせていく。その繰り返し。だから大型の作品になると怖いですね。まぁその緊張感が楽しいのですが。
■力の流れと回転力を肌で感じる【魅力3】
そしてこのカプラの一番の魅力は、僕らの目には見えない力の存在をピリピリと感じる事だと思いますね。
複雑な形になると積んである木に回転力(シーソーみたいな左右の重さの加減で傾く現象)が発生するんです。そのモーメントに耐えるために、力の支点に強い力を集めていかねばなりません。
加重をどのように流すのか。これが難しい……。行き当たりばったりでは後に失敗するので、最初の段階で力の柱の部分はしっかり設計しなければなりません。
■余談
この家を作り終えたら、息子ナオが1人で勝手に作り出しました。
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そして写真を撮って!と言われてパチン。
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これは何?ときくと「ふね」と応えてくれました。
舟というより長い筏ですね。

新築家を建てた:家族全員で家を建てました。なかなかいい感じだと思いませんか?娘も手伝いましたよ。大切な釘配りの係です。