テコでも動かない3才息子へのコーチング

子どもと.JPG僕は毎日子どもたちにコーチングをしていますが、わが息子のコーチングはその中で最も難しいです。3歳児にも効果的なアプローチについて説明します。


日常生活の中には守るべきルールや習慣があります。
頑固な息子ナオのコーチングは簡単ではありません。「嫌だ、嫌だ」と息子もわがままを言う。
当然、親の立場からは厳しく叱るという選択肢もあります。
しかし彼の僕とヨメは、そう簡単に叱れないのです。
東京マンション住まいのわが家で声を大きくして叱りつけると、これは間違いなくご近所の迷惑になります。いつも息子ナオと論争になる夜の歯磨きは特に大変です。
■沢山のアプローチを試してきた。
これまで色んな言い回しで息子に語りかけてきました。
まず、命令(禁止)口調は状況を難しくします。
歯磨きをしなさい!と言うと間違いなく「嫌!」と抵抗します。首を縦には振りません。
勧誘型とも言われるレッツ口調を使いました。
レッツ口調とは、「~しよう!」と一緒に誘っていくもの。
これは気持ちがオープンのときは効果はありますが、歯磨きの状況では駄目。
不安を煽るのは親が使う定番中の定番アプローチです。
わが家では「歯磨きしなかったら鬼が来るよ!」と言います。鬼が来るのは彼も大変困るそうで、怯えながら慌てて言うことをききます。
でも僕の正直の気持ちは、できれば鬼を使って解決したくありません。鬼は来ないことは後に分かるし、結局は僕らへの不信に繋がるからです。
そんな訳で、彼をどうやって促すか?これらはとても悩んできました。
散々、いろんなアプローチを試して、そんな中でやっといいアプローチが見つかりました。
■行動セットで促す。
このアプローチはとても簡単です。
「歯磨きをして、絵本を読もうよ。」
しなければならない行動と嬉しいことを近い位置において促すのです。
こうすれば、歯磨きも楽しい絵本の前触れに早代わりします。これは一見「~すれば、~していいよ。」という形と似ていますが、本質的な部分で全く異なります。
行動の見返りとしての褒美を与える子供との「取引」ではありません。嫌なことへのハードルを下げながら、あくまで促しています。(ちなみに、わが家では子供とは絶対に取引きをしないという哲学があります。)
この行動セット型のアプローチは、色々と応用できます。
もし宜しければ、お子さんのアプローチに使ってみてください。


子どもと.JPG児童館で仕事:息子を児童館へ。その隅っこで僕は仕事。この後、アンパンマン体操のお誘いがきて・・・。