成長の邪魔をしない
教えている子、みんな面白いんです。
一人で勝手に英語を勉強して中学2年で「準2級」とってしまう恐ろしい子。
コツコツと分からない箇所を解決し、 5教科で400点取ってしまう双子。
料理と小説がとても上手で何気に多才な子←(大化けの予感)。
それでも僕は、あまり教え子について書かないのです。
まるで「僕が教えてこうなりました!」となる。正直のところ、僕はそういうのが嫌だったのです。書きたいならこうですね。
「この子の力でこうなりました!」
というわけで、今回はどうしても書きたい子がいるのです。
それは2年生のヒデ君。成績と申しますと…5教科合計で250点ぐらいですね。1教科で平均50点ぐらい。
「先生、他の子は何点とっているの?」
ある日、ヒデ君が僕に尋ねました。
「ぞれぞれだよ。」
「大体どれくらい?」
どうも気になる様子だったので、僕は正直に言いました。
「400点ぐらいとる子もいる」
「雲の上じゃん。」
僕は何も言いませんでした。
ヒデ君の偏頭痛
ヒデ君の悩みは1つでした。それは偏頭痛でした。
学校へ行く朝に偏頭痛が起こるのです。1年生の頃は、偏頭痛で学校を長期休みを余儀なくされました。
(そう書くとズル休みでは?と思われる方もいるかもしれませんが、彼の正直さをよく知る僕に疑う余地はありません。)
こんなこともありました。テスト前の週間。昼間、学校を休んでいる彼の家に僕が教えに行くのです。
「明日は中間試験だね。対策しよう!」
二人で盛り上がって勉強をする。 しかし、翌日。偏頭痛が起こり中間テストをお休み。
学校と自宅は目と鼻の先。僕たちが勉強する部屋から学校の校舎もすぐそこに見えるのです。チャイムの音まで聞こえてくる。
すぐそこだけれど…と思う歯がゆい気持ち。でもこれはどうしようもないことなのです。
偏頭痛は起こる‥
二人で苦渋をなめました。
そして1年後。そんなヒデ君の偏頭痛は、2年生の中ごろから収まりつつありました。次第に学校へ行けるようになったのです。
偏頭痛の原因?
分かりません。ただ行けるようになったのだからそれでいいと思っています。
そして彼は少しずつテスト前に勉強を始めました。2学期中間テストぐらいから徐々に上がりました。そしてついに300点を超えたのです。
中学2年の最後の学年末試験。そこでなんと!5教科で366点をとりました。
いやぁ嬉しかったですね。
だって、1年前まで250点だったのです。110点ぐらUP!!ですね。
僕は彼に聞きました。
「すごいねぇ。どうしちゃったの?」
「何でこんなに成果が出たの?」
聞いてみると驚き。
彼はちゃんと勉強の仕方を分析していたのですね。
「すごい!自分なりの方法をドンドン築いているんだね!」
僕はいたく感心しました。
そして、めでたし!めでたし!でした~。 普通はここで終わりますよね?
しかし…それからも彼の成長は
止まることがなかったのです。
■3年1学期期末
「今度の試験は内申点に大きく影響するから。」
彼は僕に言いました。
「そうだね。影響するからね。」
それは3年はじめの期末試験です(この学校では1学期中間試験はない)。
そこで天才家庭教師みかん先生、背水の陣で挑んだ試験対策の指導方法!それは…
彼の学習の段取り確認して、
苦手な学習を少しサポートする。
それだけでした。
たったこれだけなのです。
だから、ここで宣言します!
神に誓います!
「僕は彼に何か特別なことしてません!」
そんな彼の期末試験の結果…
いや、昨日確認したところによると、どうも
400点を超える
らしいのです…怖いですね…。
子供って何をやらかすか分からないですよね。
うちの子も先日、3歳で鉄棒で懸垂を始めようとしています。
3歳で懸垂?
まさか150点up?
勝手に成長しろ!という感じです。
雲の上といっていた1年生が懐かしいです。あ、成長する指導の秘訣ですか?
ただ1つ心がけたことは…
成長の邪魔をしないですね。
これが成長の証です。
上の成績表:中学1年生の1学期
下の成績表:中学3年生の1学期