問題探しは全てを問題とする_コーチングメモ

コーチングする中で最も基本的なことであり、かつ大変難しい。それが<問題探しをしない>という考え方。それについて説明いたします。


分かったつもりでも、この意味の深さを痛感してしまう。

例えばテストで40点だった子がめでたく79点をとる。

39点upが凄いとか凄くないか、まぁそれは人それぞれの見方。

ただそれを達成した子どもからみれば、やっぱり世界というか見える風景は変わる。

凄い山を登ったという感動が起こる子もいれば、案外、すんなりと登れたな、と感じる子もいる。

僕の立場からみれば、違った視点を味わえた経験が成果だ、と感じる。ただ親の心は難しい。欲目ある。

まぁ気持ちはとても分かる。

「あと、1点で80点台だったのにね。」
「努力すればもっとあがるはずよ」
「21点はどこ間違えたの?」

確かにそうだ。
でもそれを始めると心の中は問題点ばかりで一杯になる。そしてその結果や過程が全て無意味になってくる。

「僕、いつもより39点も多くとれたんだよ!
 風景がちょっと違ったんだよ!
 みんなが一目置いてくれたんだ!」

感動だって発見だって無限大にある。コーチングの際、1点の問題が見える。そのときの自分の心が微妙に問題点に動く。

これがあぁとても危ない。

解決のツボはそこにはないと、視点をブラインドしてもう一度イメージを組み立てる。

心の操作は極めて難しい。