ぼくが算数や数学が苦手な子を支援するとき、ずっと心がけていることがあります。その中の6つをまとめてみましたのでご紹介します。
まず特性と状況を軸に考えます
まず、苦手な子と接する際に配慮するのは、その子が上手くできる特性を探しだすことです。そして、それを学習のしくみに落とし込むことです。
そのとき置かれた状況をしっかりと踏まえて、無理なくできる学習の方法を選んでいます。(無理してやらねばならない時点で、上手くできる特性ではないからです)
あまり深く問題視しないようにしてます
苦手なことを教えていると、“できないこと”をひどく深刻な問題と捉えてしまうことがあります。これは教える側にとって百害。
「人には誰だって苦手なものはある」と思い直し、静かに状況をみて「今の状況を+αにするには?」と考えています。その周りの姿勢が子どもの存在肯定につながり、子どもの不安を解消し、そして後の成果を生むことに繋がっています。
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よく子どもの声に耳を傾けています
教える側が教える相手の声に耳を傾けることは、大切な教えるための基本姿勢です。特に苦手な子の場合、声を発するだけで学習への嫌悪感を抑えつつ、先生との信頼関係を育みます。
また、教える側にとって子どもがどのように認知したのか?を知る手がかりにもなり、子どもにとっても学んだことの理解や整理にもつながります。
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そして具体的であるようにしています。
教える側が説明するとき、それは常に具体的でなければなりません。論理的な説明をするとき、段階を示し、イメージを設けて、本当にそうなのか具体例で示す。
言葉も代名詞で話すのではなく、色や形を含んだ言葉や文字である必要があります。
また、お子さんの目標は、身近なレベルにしています。
大きな目標は学ぶことへのカンフル剤になりますが、ただ、苦手なことに対する達成困難な目標は子どもの達成感を育む上でとても危険です。
ツコツと目標を掲げて、無理なく成果を上げる。そうすることで子どもの自信は養われます。
いつもお子さんの成果は「過去」と比べています。
子どもの成果を他の誰かと比べません。それでは子どもの成長が見えません。
今日の学習を1時間前と比べる。1週間前と比べる。1ヶ月前と比べる。その子自身の過去と比べることで子どもの成果は見えてきます。そして子どもの生き方へも素晴らしい影響も与えますので、ここは特に心がけています。
もし過去と比べて成果が出ていない場合、学習について考え直す機会です。その失敗を精神論で片付けるのではなく、どうすればいい成果を生むことができるのか?すぐに未来を見据えることも大切です。