Macがデータ真っ白になって戻ってきました。本当にゼロからのスタート。ため息は堪えながら、ヨメさんに突拍子もない提案をしました。
「3人でアプリを作らない?」
3人とは、ぼくとヨメさんと息子。アプリの制作の経験者はヨメさんだけ。。ぼくと息子はズブの素人です。ヨメさんは首を傾げた。
「なんで?」
「面白そうだから、簡単なやつね」
「アプリって作っても売れないよ?」
「売らないよ。実機に入れて楽しむ程度のアプリ」
少し間を開けて尋ねました。
「Javaとか勉強するの?」
「Swiftにする」
SwiftはAppleが開発した言語で、ぼくも息子も少し触れたことがあります。息子はマイクラのコードと似ているそうで親しみやすいと言ってました。
「Javaにしなよ」
今後の息子のことも考えてヨメさんはいいました。Javaはプログラマー必須の言語だから、ここで覚えてしまったら世界が広がるという考えです。
「それだと時間がかかる。今回は、みんなで役割をきめて作ることを目的にしたいんだよね」
ヨメさんは少し考えて「MacにXCodeを入れないとね」と答えました。了承したようです。
冬休み、家にずっといる息子。同年齢の子に比べていろんな体験が少ないことをぼくは気にしていた。
以前、そんな彼の経験作りにと好きなプログラミングのための教室を探したこともありました。しかしどこもかしこも手取り足取り教えますの教室ばかり。
ぼくが彼に与えたいのは、プログラムの学習機会というより、目標に向かって共同制作をする場です。しかしそういう場ってない。
そういうわけで、今回のアプリ共同制作はそれを狙ってのもの。家族というメンバーの中で、役割を決めて共同制作を体験してみようと。
外出をしないことを彼を弱みと捉えて無理に外出させるより、外出しない中でどのように経験を積んでいくべきか、考えていこうと思います。