息子への学習サポートを紹介します

息子が「公立中学」に進学した時点で、ぼくの中では決めていました。中学時代は親子で共に勉強をする時間をつくろう。はじめてみるとご家庭からこれまでにはない反響がありました。

「うちの子、何度言ってもワークに取り組まないのです」

ある親御さんがぼくに相談してくれました。

以前のぼくなら「むむぅ」と渋い顔をして、あれこれと解決案を考えてお伝えするところです。でも今年になりぼくの状況が変わり、回答も変わりました。

「うちの子も言ってもやらないですよ」
そして笑ってしまう。
「先生の息子さんもですか」
「はい、言ってもやりません。というか、親がなぜそう言うのかわかってませんね」
「やっぱりですか。どうされています?」
「とりあえず『ワークのページを1ページずつ表計算シートに打ってみて』と言ってます」

課題ワークのページが「p3〜21」という情報では本人ピンときません。ここではしっかりと

「3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21」

と表す。視覚でボリュームを把握してもらう。息子は1日2ページほど進めるのが精一杯です。課題の量をみれば、どれくらいの頻度で進めないいけないか自ずとわかってきます。

「『いつまでに、どこまで進めるの?』と尋ねます。決めたら共同の学習スケジュールに入れます」

ぼくのスマートフォンで実際のスケジュールを見せます。

「これ、いいですね」

じつはこれ、ぼく自身がこれまで子どもたちに伝えてきたことと同じなんです。でも親御さんからは、それまでのアドバイスと全く異なってみえるんだそうです。

なんでだろう?と不思議に思っていました。最近になってやっと、これまで先生のアドバイスだったのが、わが子の学習で困っている親の実践的な取り組みになったからかなと分かりました。

「先生、そういったことを教えてください」
「いや。でもぼくの取り組みが全てがうまくいっているわけではないんです。息子と一緒に失敗もたくさん重ねています」
「失敗もぜひ聞きたいです」

中学1年生になったわが子、サポートの機会を増やすために平日の夜の授業をすこし減らしました。家族の時間がグンと増えました。日々わが子の学習サポートをするなかで、家庭学習についての考え方も変わってきました。

これから2年間半、ぼく自身が『わが子の学習サポートで考えたこと』を書いていけたらと思います。

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