平行線の描き方は「エレベーター気分」でいこう

小学4年生で学ぶ「平行」。この判断は楽ですが、それを描くとなると難しくなります。ぼくが算数が不得意な子に教える際はエレベーター気分を大切にしています。なんとなく想像できますよね。

手順が複雑で覚えられない

平行な直線を描くのがどうも苦手という子の言い分はこれです。

  • 定規を2ついっぺんに使うところ
  • 定規の動かしかたが分からなくなる。

この躓きを解決には、この定規の動きをひとつのイメージに集約させることが不可欠です。そしてそのイメージは「建物のエレベータ」です。さっそく手順をお伝えします。

直線をひく(一階部分)

まずは三角定規で直線をひきます。

平行線の作図_手順02

このとき「建物の1階部分を描きます」と説明します。

定規をセット(エレベータ設置)

三角定規の右に定規を当てます。

平行線の作図_手順03

このとき三角定規と定規をピッタリと合わせて、三角定規を直線に合わせます。

平行線の作図_手順04

この動作が難しい子もいます。その時は、三角定規を直線にあわせて、定規を三角定規に合わせるといいでしょう。

三角定規を上にスライド(上へ昇る)

ここからが大切です。三角定規を上にスライドさせるわけですが、この時、かならずこういいます。

平行線の作図_手順05

「エレベーターは二階へ昇りまーす」

そうすると定規の動きはエレベーターに見えるんです。ここは何度も繰返していいと思います。子どもに定規を渡して、自分の手でその動きを確かめるともっといいですね。

平行線をひく(二階を描く)

丁寧に平行線をひきます。

平行線の作図_手順06

ここで「これで1階と2階ができたね」というコメントを添えます。

最後に

平行線の作図は「定規の動き」が分かりにくい。そこで定規の動きを「エレベーター」と比喩することで、その定規の動きがイメージしやすしました。

はじめは大きな紙に描かせて、多少のズレは細かく指摘せずにいいところを誉めてあげるといいと思います。

上手く平行線がひけたときの感動は子どもたちも格別です。

 

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