子どもが嫌がる親コトバ-その解決のヒント

ヤドカリ01.JPG親から子への指摘は、つい「親小言」になりがちです。
そんな小言がちな親コトバをどのように変えればいいのか?その解決のヒントをご紹介します。


子どもが嫌がる親コトバ-その解決のヒント


1)何度言ったら分かるの!?
親が子どもに何度と注意をしても、それを正せなかった時に出てしまう言葉です。
この言葉には、受け手に“あなたはずっと分かってない”と伝わってしまい、それを正すどころか子どもの心を傷つけてしまうこともあります。

■解決のヒント
何度も指摘したのにそれが分からないのは、本人の意識の問題だ、と扱われがちです。しかし、実際は、それをすることが『忘れやすい状況』と重なっているからが多いです。
忘れることへの責めは厳禁。忘れることは親自身もあることを認め、一緒に状況を振り返り、適切な解決方法を模索することが大切です。出来なくても責めずに、工夫を重ねていく。そういった姿勢で取り組めば、一歩一歩解決に向かいながら確かな信頼関係も築けます。

2)どうしていつもそうなの?
この言葉は相手は期待を感じられないので、言われる側は責めを感じやすいです。
「いつもじゃない!」「いつもよ!」
と押し問答に発展することもあります。
ここに陥ると解決の糸口はますます遠のいてしまいます。使わないことが大切です。

■解決のヒント
本当にいつもそうだったのか?これまで例外はなかったのか?今一度、冷静に振り返ってみて下さい。もし例外を発見したら、「以前、しっかり出来たことあったよね。」と振り返るように促すのです。
そして「その時はどうしてできたのか?今回と何が違ったのか?」と出来たことに焦点をあてて、今の状況を解決するヒントを模索すればいいと思います。
全く例外が見当たらなかったら、子ども本人にできた時のことを思い出してもらうのも良いと思います。その出来たことの事実を共有するだけでも、状況は改善への方向へ向かうことは少なくありません。

3)自覚が感じられない。
子どもは試験前なのに全く勉強をしない。
そんな状況で子どもに発してしまう言葉です。
他人による心の指摘は子どもの強い反感を買ってしまいます。
「勝手に決めつけないで!」「ママは私のことを分かってない!」とひどく反論することも少なくありません。

■解決のヒント
これは自覚がないのではなく、(自覚はあるけど)どう進めればいいのか段取りが見えない、と考え直してください。こういった時は
「何から手を付ければいいのか迷っているんだよね。」
そんな助け舟を出してあげると、子どもは追い詰められることもなく、素直に状況をより良くする方法へ意識し始めます。
大切なのは、常に子どもを信じてあげる姿勢です。


ヤドカリ01.JPGクラフト玩具:息子に作ってあげてます。僕は子どもの頃からこういったものが好き。あれ、自分のため?