色の板書は本当に分かるのか?

「本当に色板書は分かるの?」具体的に通常の表現と見比べてみました。
さり気なく入れる色の効果的使い方に注目です!


■「南極大陸」と「色板書」の研究

南極大陸は未だ謎に包まれた大陸です。
21世紀になった今も、本格的な詳しい調査はまだ行われていません。
この大陸の調査によって新たな人類の歴史が、判明することも十分考えられます。
色板書の研究も同じです。

これまで教科研究を含めて教える研究はされてきましたが、これが色という限定された部分での研究は、あまりされていません。

ここにどんな可能性が潜んでいるのか?
これはこれからの新しい学習指導の領域となる、と私は思っています。

■普通の板書

 「平行四辺形の定義」
ごく普通に学校や塾等で提示される板書は、
このようなものです。

平行四辺形を描き、その下にその定理を書く。
平行四辺形だから、平行の印は入れておく。
これで十分ぐらいです。
少し不親切な板書は、
定義だけ書いてあるものもあります。
(もちろんそれではとても賢い子しか分かりません。)

■図式指導法の板書

 「平行四辺形の定義」
同じような板書に、ちょっと色を乗せてみました。

これは今、書いているシナリオの一部です。
たった2組の存在を際立たせるために、黒に対して、1つを青にする。

そして定義にある「2組の」の上に、●●をさり気なく入れる。
これで子供たちは定義の文と、実際の絵がしっかりリンクします。

これは図式指導法においける定番の、色リンクという手法です。たったこれだけのことでも、子供たちは分かった!と喜んでくれます。

■色の可能性は無限大

学習が複雑・高度になればなるほど、色を使った板書は特に威力を発揮します。

実際、高校数学においても、色の技術を駆使して教えていますが、その可能性は研究中の私自身がとても驚いています。

もちろん、色の板書は簡単ではありません。明度や彩度。色のイメージ。過去の色体験など。
それを使う側は、配慮すべき事項が多すぎて、なかなか使うのは簡単ではないと思います。

それをうまく体系化できれば、きっと色んな教え人たちの手助けができると私は思っています。