子どものやる気を育む 賢い親達の日常コーチング-3つの方法[全4回]もくじ
・第1回「話を聞いた後にとるアクション」【今回】
・第2回「行動の最中にとる大切なコーチング」
・第3回「子どもが行動を終えた後のアクション1」
・第4回「子どもが行動を終えた後のアクション2」
この4つの記事に書かれてあることは、この1文に集約されます。ここには子どもの変え方は1つも書いていません。
ただ私たちがどのように変われば、子どもの変化は起こるのか?それについては書いています。
つまりこういうことなのです。
私たちの正しい変化が、子どもを快い気持ちにさせる。
結果的に子どもにとって良い変化を引き起こすものです。
ぜひ、4記事を読む間、上の1文を頭の片隅に置いていて頂けたら、考えがよく伝わると思います。
では、前置きはこれぐらいにして、早速、説明いたします。
■決定権を与えましょう。
子どもに何かの決定権を与えることを、多くの親たちは快く思いません。
それはなぜでしょうか?
自分に都合のいいように決定するから。
その通りです。
子どもって決定権を与えると自分に都合がいいようにしますよね。僕も良く分かります。
でも…それでもいいのです。
自己決定の醍醐味は自分に都合がいいです。
あまりあれこれ心配することはありません。
大切なのはその判断理由です。
「なんで1日1ページを勉強のノルマにすることにしたの?」
「だって・・・今日は2ページできたけど、明日は・・・」
「明日は?」
「明日は1ページしかできないかもしれない。」
「1ページしかできない。
今日は2ページできたけれど、明日はできないかもしれない。」
「そう。だって気持ちが沈んでいるかもしれないし。」
「沈んでいるかもしれないんだね。」
「うん。だから1ページにしました。」
ではここであなたはどう言葉をかけますか?
「今日も2ページできたのだから!明日もできるわ!」
というのか、あるいは、
「1ページだけだったら誰でもでいるわよ。」
というのか。
「1ページにしたのは素晴らしい!」
と誉めてしまうか。いろいろとあると思います。
でもその前に何かを忘れていると思いませんか?
そう何か・・・大切な何かが欠けているのです。
気づいている方もいるかもしれませんが、ここで書きますね。
決断の根拠を説明してくれたことへの、こちらの感謝の気落ちです。
■感謝は○○で表現
子どもの判断の中身はどうあれ、それなりに真剣に考えたわけです。
それを親にちゃんと説明をしたわけです。
そうであれば、これに対して私たちはお礼を言ったほうがいいでしょう。
ただ、説明してくれてありがとう!だと少し不自然ですよね。
子どもも面食らいます笑
このようなときは、しっかりと聞いたことを伝えればいいと思います。
「なるほど。そこまで考えていたんだね。」
これでいかがでしょうか。
子どもだって2ページといいたい。
でもそれが達成できない可能性もあるから、1ページというハードルに下げたわけです。
これは本当によく考えています。それをきいて僕たちは納得したのであれば、その納得を示すことが子どもにとって嬉しいことです。
ここで子どものコーチングの1つ目のポイントです。
話を聞いた後は「納得を示す」
これは誰にでもできるでしょう。
実際に、誉めることが苦手な両親の下には、誉め慣れていない子がいます。そこでコーチングをご提案するときに、誉めるはなかなか難しい。
ご両親にも。また、子どもにとっても。しかしこの<納得を示す>は大変喜ばれています。
「誉めるはむず痒いけれど、これは簡単だ。
聞いている側も嫌味には感じないし。」
納得を示すことは難しいというより、
普通のことなのかもしれません。
ただわたし達はその普通なことって忘れがちですよね。
では気持ちよく、次の記事に参ります。