この記事ではもはや絶滅危惧種となりつつある「手作りプリント制作者」が、公開プリントを作るときの右往左往する思考の中を紹介します。
公開プリントはじまり
まず、授業プリントがそのまま公開プリントにはなりません。


それぞれのプリントは目的が異なるからです。
授業プリントの目的は「目の前の子の学習効果」です。
しかし公開無料プリントの目的は「その授業効果が可能な限り反映されること」です。
授業プリントから改めて整理しないといけないんですね。これが大変なんです。
- 授業後の改善点を反映できているかな?
- 迷わないプリントになっているかな?
- 印刷環境に左右されないプリントになってあるかな?
- 利用者が扱いやすいものになっているかな?
その上今回は面積プリントです。
一般的なら図形を書いて長さを書いて解答欄を書いて終わりです。
しかしぼくのプリントには教具があります。これをどうするか。
とにかく、やっていきましょう。
【改善】線を太くしよう
授業プリントの原稿をすぐに鉛筆書きしました。

細いと「見づらい」「わかりにくい」と思う子がいるので配慮しました。
しかしそこで1つの問題に気づきました。
【改善】面積を求める部分を斜線へ
ひき算を使う問題(全体と部分の問題)ではどこの面積を求めるのか分からない。

授業中では、ぼくが面積を指で指したり、色鉛筆で斜線をひいたりしました。
しかし配布プリントなのでそれができません。
そこですべての図形に斜線を入れることにしました。

このピッチが難しいんです。
これを3ミリにすると,視覚的にうるさくなり子どもたちのやる気が落ちてしまいます。
スカスカだと「面」と認識しづらい。
その微妙なバランスをとって、5ミリにしました。

細く芯を立てて引く。緊張する作業です。そして拡大すると鉛筆で太く書いた線も…あれって感じです。

まぁこれも「人の味」ということでそのままにしました。
【改善】プリント番号をつける
ノイズゼロを目指して問題文すら書かないプリントです。
とはいえ解く順番は必要です。
そこでプリントの右端に番号だけうつことにしました。


実際にスキャンしたら微妙に掠れたんですけどね.これも味ってことで…やれやれ。
【改善】教具の台紙
プリントだけではありません.台紙があります.
今一度、使うパーツを確かめて並べました。

これを「切ること」を想定してどの並びがいいか検討をしました。そしてこの並びで新しく方眼ルーズリーフに書きました。

この微妙な線の細さを表す。なかなか難しいです。間違ってカットされても困りますら。
完成!最後に想いをのせて
そしてプリントをスキャンをして完成です.

素っ気ないプリントですが。
そうそう。プリントの端っこにちょっと気持ちを載せました。

誰かの未来を明るくするものになればいいかなぁと思います。
教える道も、教材も、そして僕自身も——まだまだ『未完成』です。
