大きな数だからこそ盛り上がる。そして盛り上がって学べる仕組みづくりです。
先日、小学4年生の「兆までの数」の桁表を「算数教具」で作りはじめました。
いつも授業で使っている5ミリ方眼に、平面図やら断面図やら透視図を描いていきます。
これを世間話のひとつとして高校生に見せたら

先生、これマジですか!
とビックリしていました。
え?どうして?
こんなの普通、書けませんよ!
なるほど。プラン図に対して驚いていたみたいです。こういうところで、20代の建築設計の経験が活かされますね。
さて、この教具で授業をしたら、今度は子どもたちが
ぼくも作りたい
私も作りたい
といいだしました。この教具を作る体験も、実は算数力を育む上で効果的です。それで一部の子に図面を渡したり、作業の一部だけ一緒に作ってみたりしてます。
それについて書きたいこともあるのでそれはまた別の記事で。
今回は、この算数教具「兆までの桁表」を使って、算数ゲームの話です。
そのゲームの名は
「兆まで貯めろ!」
1兆円ですよ!1兆円!ワクワクしませんか?
子どもたちと、これをやりたくて教具を作ったことは秘密にしておこう…
2人プレイ。はやく1兆円貯めたほうが勝ち!という夢のようなゲームです。ワンプレイは5分ぐらいですね。
教具は2つ用意します。それぞれプレイヤーの所持金を表します。

はじめはそれぞれ1円からスタートです。

×100やら、×10やらが書かれたルーレットを書いて(これは相談しながらつくります)

これに駒をおいてサイコロの目だけ動かすんですね。
ここで「×100」がでたら所持金が100倍になります。

ゼロが2つ増える。
それを交互にやっていって、最後に1兆円に早く到達したほうが勝ち!というわけです。

1兆円
真面目な話ですが、この算数ゲームの目的は「×100・×10・×1」や「1/10」すると数字はどうなるかを体感として身につけることです。
10倍すると左にひとつ桁を動かす。100倍すると2つ動かす。この協調運動のなかで潜在的にそれを身につけます。その上、これはゲームですから
×1000をすると桁が増える→発狂!
1/10なると桁が減る→肩を落とす…(消沈)
この繰り返しが脳に強力な刺激を与えます。教具で楽しむことで、「大きな数」の嫌なイメージが薄れます。
「ゲームが面白かったから好きな単元だ」という子もいます
これでいいのです。
このような教具で「苦手だけど好き」が増えれば、数と向き合う時間が増える。前向きな姿勢になる。好きこそ物の上手なれは、ぼくが考える学習の理想です。
ちなみにこの教具に慣れてきたら、中にもゼロを書き足します。

するとゼロの数がこうなるんです。

これどう読むと思いますか?
答えは…
1穣(じょう)
1の後に0が28個つきます。子どもたちはこれまた発狂です。
大きな数の面白さはこういうところですね。
ではまた。

