ワーキングメモリが弱い小学5年生お子さんに文章題「小数のかけ算・わり算」の特訓

春休みだからこそ、プロセスが多い学習(文章題)について取り組んでいます。ここを乗り越えれば、1年間が楽です。

春休みに新5年生のMさんに、5年生の予習を実施しています。小数のかけ算とわり算。そこで最難関は「文章題」です。

Mさんの強み・弱みについて

  • 量をこなすことができる(強み)
  • ワーキングメモリが弱い
  • 文章理解が苦手

ワーキングメモリの弱さは手順を覚えることが困難になります。そこでぼくはプロセスをわけて集中的に練習を課しました。

文章題を解くためのプロセスは以下の通りです。

  1. 文章を読む(条件と問いを確認)
  2. 答を予測する(「だいたいこれくらい」「〇〇よりは大きいはず」と当たりをつける)
  3. 図にする
  4. 式を立てる
  5. 計算する
  6. 答を照合する(予測と結果が大きくズレていないか確認)

特に「1.文章題を読む」「2.図にする」「4.式を立てる」を続けて練習です。

それで文章題を最初に取り組むのは「1.文章を読む」です。(そう、文章問題に取り組む前に「5.計算をする」は練習を終えています。)

1.文章を読むについて

文章題を読む場面で、まず確認したいのは「問いは何か?」です。

そして次に大切なのは、文中に出てくる条件や数量の「関係性」。これを線で繋ぎます。できれば色鉛筆で!

赤と青でひたすら同じものを繋ぐ練習です。

これを文章題10問ぐらい続けてやりました。

2.答を予測する

「答えはどのくらいか?」を考えてもらいました。そして解答欄に答の単位を書いてもらいました。そうすれば、忘れることがありません。

今回はしませんでしたが、答を予測するために予想した数を書いてもらうこともあります。

それには以下のようなメリットがあります

  • 現実的に考えられない答えが排除される
  • 「単位」を先に書くことでミスを防げる
  • 「予想」と「実際」のズレを楽しむことができる(ゲーム感覚)

「答えを予測する」のが難しい場合、小数に近い整数(概数)をつかって考えます。

答(ゴール)を強くイメージするだけでも十分です。

3.図にする

条件や数量の関係が分かれば、次は図に持ち込んでいきます。

ここで大切なのは「図を書く理由」です。

ぼくは「この図を見て、何算で解くのか決めるんだよ。だから、慎重にやるんだ」と繰り返し伝えました。Mさんは素直に聞いてくれました。

この図にする練習を続けて10問ほどやりました。

もし図を描く理由に納得できない場合、この「3.図にする」を一旦やめて「4.式を立てる」のプロセスから入ることもあります。

4.式を立てる

図をみて、問われている部分を見ながら、そこを求める式を立てます。倍々の考え方をつかって、矢印を書き込む。そして一度「かけ算の形」であらわします。

このかけ算の形にして「わり算が必要ならばわり算を使う」という方策をとります。

ここでは僕がノートに書いた図をつかって、次々に解いていきます。

ワーキングメモリの弱いお子さんにとって、解く時の判断ポイントはひとつでも少ない方がいい。これがぼくの指針です。

結果

初めは右往左往していたMさんでしたが、パートパートで練習を重ねていくうちにコツを掴んでいきました。

そして最後の確認テストでは6問中5問正解。Mさんはもちろん「よし!」とガッツポーズです。ぼくも「おぉ!」と拍手喝采です。

今後について

この小数のかけ算・わり算の文章題が「図を描いて解けるようになった」というのはとても実りが大きいです。その後の速さの問題・割合・こみ具合といった文章題も同じ流れで解けます。「はじき」とか覚えなくていいんです。

確かなものにするために、宿題等で文章題を10問ぐらいずつ復習してももらいます。

個人的な改善点

本人が取り組みやすい(流れを思い出しやすい)プロセスを表示したシート等を作成するといいなと思いました。また文章問題のセンテンスの構造を体系化して、より確かなステップを作るべきだと感じました。すぐにでも取り組みたい。