覚える公式は少なく・判断ポイントを身につけよう。その一例

中学3年生の乗法公式で説明します。

僕の授業はできる限り覚えることを少なくしています。そしてその公式の判断ポイントを説明しています。それがどういうものか、簡単に説明します。

中学3年生の乗法公式はたくさんある

中学3年生の多項式の計算では、従来の分配方法と乗法公式4つがあります。

【一般的な数学で覚えること】

多項式の分配の計算
(x+a)(y+b)=xy+bx+ay+ab

乗法公式
・(x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab
・(x+a)2=x2+2ax+a2
・(x-a)2=x2-2ax+a2
・(x+a)(x-a)=x2-a2

この公式は中学3年生で学校でも塾でも暗記させます。これをいきなり覚えても苦手な子たちはなかなかうまく使えません。ぼくの授業では2点を大事にします。

【みかん先生の数学で覚えること】

2つのカッコに‥
同じ項がある→乗法公式(x+a)(x+b)=x2+(a+b)x+ab
同じ項がない→分配計算(x+a)(y+b)

覚えることを2つまで減らしています。そして判断のポイントを教えています。

数学が苦手な子は、多くの公式や解法をどのようなタイミングで使うのかわかりません。このように理解することで、実際の問題でうまく使えるようになります。