解き方は忘れていいよ。それが君の近道になる。

真面目に先生の言うことをよく聞いて、言われたとおりにやったのに、時間が経つと忘れてしまう。
本人も算数・数学は覚えることが多くて、嫌になる・・・そんな時、どうすればいいか?について書いています。


算数って色々と覚えなければならないことが多い!といいながらも、『5kmを20分で走っている人は、1分間に何mぐらい進んでいることになるのかな?』という問いに普通に答えられたら、
お子さんは算数や数学が苦手ではない場合が多い。
もし、お子さんがそのようなタイプだったなら、苦手どころか算数や数学を得意とする原石です。
■想像力に尋ねよう。
最初に私が言うことはシンプルです。
「算数って解き方覚えるの大変でしょ?」
「うん。」
「僕の授業では、解き方は覚えなくていいからね。
 ちょっと君の想像力を働かせばいいよ。
 具体的に話せばね、それをノートに引き出すだけでいいよ。」
そして指導します。
文章の線引きから、図の描き方まで。
そして問題を読みながら1人で解いてもらう。
「先生、これでいいの?」
「答を見てみようか?」
問題集の解答を指で示します。
そこには図の中で分かった答が記されている。
「えっ合っているの!すごい!私できた!」
大変喜んでくれます。
私もホッとするのです。
■これは単なる落ちこぼしである。
断りますが、これは私の指導力の賜物!ではありません。
この事例は落ちこぼしの典型です。
・真面目な子
・知識型の算数
というこの2つが重なると、
一気に算数が分からなくなる現象。
知識で言われた通りにやる真面目さが、
本質的な理解を必要とする算数では裏目に出る。
本当は「分からない」といいたい。
しかし知識の前では、
<そういうものなのだ!>
という大きな心理的な圧力があるのです。
だから知識で処理する。
私はこんな子は解き方は覚えずに、
自分で考えることを優先させています。
対応はとても楽です。
ちょっとイメージの出し方を教えれば、
ドンドン自分で歩き出してくれますから。