ぼくはケンカした兄妹を魔法をつかって仲直りさせました。
夕食時に息子ナオ(6才)と娘カナ(3才)が、些細なことで喧嘩をして、口をきかなくなりました。
そこでぼくは「仕方ない…お父さんが2人が仲良くなる魔法をかけてやる」と2人に告げました。
ぼくはキッチンへ移り、コップに氷を入れて水を注ぎました。
「絶対に嘘だ」とナオ
「うん、嘘つきだ」とカナ
ぼくは「この水に魔法をかけるからな」と言いながら、コップの上の方を指先でクルクル回しました。
「何も見えないじゃん」とナオ
「魔法じゃないよ!ねぇお兄ちゃん」とカナ
ぼくは2人の前に座り、さぁこれが仲良くなる魔法の水だ…2人とも飲んで、と言って差し出しました。
「これ普通の水だけど…どう?」とナオ
「これならカナも、お兄ちゃんでもできるよね」とカナ
いらない向こうに持っていくよ、と持っていくふりをすると「いるいる〜!」と2人は慌てはじめました。
そして二人はコップを持ち、かけ声に合わせてゴクゴクと魔法の薬を飲みました。そしてぼくは言いました。
「あ、そうだった。魔法の効果が出るまで10分かかるんだ。それまでみんなで仲良くご飯を食べようか?」
「はーい」
おわり