非現実的な計画は計画にあらず−なんて子どもたちに言ってます。ガッツ系の計画ではダメ。破綻してしまう。自分の力を過信せずに、常に現実を見つめなきゃいかん。そのような非現実的な計画に陥らないための計画のポイントを4つ書きました。
といった非現実な学習計画を避ける−
計画作りのポイント4
「毎日、8時間ほど勉強します。」
という勇ましい宣言。
本人がそういうのだからと、やってもらうと失敗してしまう。
どうして出来なかったの?何かあったの?と尋ねます。
「急な予定が入ってできませんでした」
「学校の勉強が忙しくて、難しくなりました」
「体調を壊して出来ませんでした」
わかるなぁ、そういうこと良くある…。でも、それをいっちゃぁおしまいよぉ(寅さん風)。
それって、ぼくの計画はその程度のものでした、と認めることになるぜ。計画には、そんな不測の事態も盛り込りこむべき。まぁそれらは徐々にレベルを上げればいいんだけれど。
さて、このような無謀な計画による失敗を実感することは必要だと思います。その上で、ぼくは子どもたちと学習計画を立てます。その時計画をたてる。配慮すること…計画作りの要といえばいいのか。
それは4点ほどあります。
1点目:はじめは1時間未満で終わる量を念頭におく。
この1時間未満で終わる量って大切です。これが1時間30分を超えると学習計画だと、子どもたちの計画断念の可能性は高まります。
また「この量を1時間で!」といい加減に計画を立てるのではなくて、同じような内容や量を実際にやってみて、どの程度時間がかかるのか?それをちゃんと計測してみる。このような試みをしっかり挟むことで、子どもたちは現実的な計画づくりの流れを、自然に身につけることが出来ちゃうのです。
2点目:短い期間で試す。
この計画でこれからやってみよう!と言いがち。でもこれこそが学習計画の失敗の大きな原因ですね。まずは3日〜1週間程度に留めて、計画を実施するのです。とにかく具体的な計画を小刻みに。
結構キツいな…と思っても、この程度の期間ならなんとか乗りこえられます。乗りこえた後に、量を調整したりすればいい。この短い期間でやりきった感を達成させることが、長期的な計画への布石にもつながります。
3点目:計画全体の目標を設定する。
その計画が達成すべき目標を明確に刻む。たとえば一番オーソドックスなものは、問題番号や頁番号で範囲を設定することです。そうすることで、この目標を達成することで自分の何が変わるのか?という具体的な変化のイメージにも繫がります。
4点目:振返り(フィードバック)を盛り込む。
意外と忘れがちなのが、この振返りですね。計画を進めることばかり気がとられて、成果として結びついているのかを確かめる振返りが疎かになりがち。すぐやって振返り、明日やって振返り、5日やってぜんぶ振返り。とにかくタイミングよく、振返りの時間を計画に盛り込む。こなすことは重要じゃなくて、身についているかどうかが重要なんですよね。
とここで4点かきました。
あと、もう1点あるとすれば「計画は流動的であると肝に銘じる、でしょうか。3点目の目標を達成は使命ではあります。ただ、計画の内容をすべてが計画通りに進められることは稀です。必ず不測の事態は起こります。
「ここで勉強できそうにないな…それをどこに落とし込むか…」
臨機応変さも学習計画の醍醐味ですね。
ではまた。