ぼくはイネ花粉アレルギーで、スギ花粉アレルギーはありません。だから2〜4月間、花粉対策ってしないんです。でも仕事として花粉へもっと配慮すべきでした。
2月末。ぼくはいつも授業で伺っているご家庭のドアの前で呼び鈴をならしました。
そしてドアを開けてもらって、玄関に入るとハンガーをもって親御さんがお迎えてくれました。
「先生、コートをお預かりします」
あれ?とぼくは疑問に思いました。
いや、いろんな家にお邪魔している中、コートを預かってもらうことはあるんです。ただこのご家庭ではこれまでそんな流れはありませんでした。
むむぅ?何かあったのかな?と思ったら、親御さんが申し訳なさそうに言いました。
「すみません…花粉症でして…」
そう言われて、ハッとしました。
『だからコートを預かったのか…』
親御さんがぼくのコートを預かったのは花粉症の予防だからです。
花粉症の一番の予防は、花粉のなかで過ごさない。これに尽きます。花粉を部屋に取り入れなければ症状は軽減できます。
しかしこの時期、外から持ち込まれたものにも花粉はたっぷり付着しています。
ですから親御さんはぼくの一番外側の衣類(コート)を預かって、玄関先に留めておいたのです。
そして今回のコート預かりで気づいたことがありました。
花粉対策は周りの人のためにもやる。
どうして長い間、このことに気づかなかったのか。
ぼくは毎日、他人の家を訪問します。その季節や天候ごとに配慮してきたことはありました。
真夏は暑さによる発汗対策。真冬は寒さへの防寒対策。そして雨の日は、雨具や速乾素材の衣類を着用など。
それは授業を行う上で影響を受けるからです。
でも世の中って授業だけじゃないですよね。もっといろんなことに配慮するべきですよ。自分自身が花粉症でありながら、なぜこれに気づかなかったのか…。とりあえずこれからこういうことをします。
1.一番外側の衣類はナイロン製にする。
理由)ナイロン製は花粉が付着しにくい。
2.一番外側の上着(コート類)は玄関先に置く。
理由)室内に花粉をまき散らさないように。
3.洗濯後にワイシャツは部屋干しする。
理由)外干しだと花粉が付着するため。
マナーですね。花粉症のご家庭の皆様、これまで大変失礼いたしました。