先日、紹介したとてもシンプル課題リストで少し説明を追加します。
学習の管理をどのように行うか?それはこれまで僕を悩ませてきたことの1つです。全く僕が手出しを出さない子もいれば、ある程度のフォローはする場合もあります。この課題リストはそのフォローのひとつです。
よくこのリストで驚かれるのは、なぜこれほどにシンプルなのか?ということです。特別な台紙を使うわけでもなく、適当なノートの1ページをざっくり使う。大切なリストですから、もう少しこった作りでもよさそうです。
理由は明確です。
それは難しいルールや凝ったものであれば、子ども達は作ることができません。このリストは子どもたちが作れることが大前提なのです。それが求められるリストの条件でもあります。
■自覚があれば有効
このリストは「やらなきゃいけないよな…」という自覚がある子には特に有効です。ページごと、問題ごとにセル[ボックス]を使って示すことがいいですね。
そして1ページ分にあたるボックスを色で塗りつぶす。すべてのセルが色で塗りつぶされたときが終わりです。これはなかなか達成感があります。そういえばワタミの社長も手帳にリストを作って赤で消していますよね。考え方は同じです。
■数字を使っては駄目。
ここは数字で管理してはいけません。
数字というのはとても抽象的な記号ですから、どれだけ進行しているか直観で把握できないのです。ここでは必ずセルを使い、視覚的に分かるようにします。
大切なのは
全体を把握し、進行を確認できる。
ただそれだけです。
それ以上の効用は必要ありません。
■計画表は生まない。
以前にこのブログでも書いたのですが、具体的な計画表を作ると子ども達は十中八九で計画倒れします。まず、計画通りにすること自体が高いハードルなのです。それは子どものやる気を削ぐ結果となります。
小さな成功体験を積んで、自分が起こすアクションに細かいアクションが返る。
これを子どもたちの学習の中に作ることが、自身で学習を続けるコツです。そういったためにもこのようなザックリとしたリストがいいのです。
いつまでに、どこまでするか?それは本人たちが考える。
そこを考えて采配を組んだり、組み替えたりする。結果的に頭の中でザックリとした計画を立てますので、後はそれに沿っていけばいいのです。