7割の正解率が指導の基本型。コーチングメモ。

どんなに算数や数学が苦手であっても、7割の正解率を維持させる。これは指導の基本なのですが、一応、書いておくことにしました。


たとえば数学で平均40点の子がいたとします。
その子に対して行う授業はたとえテスト平均40点であっても、授業の問題の正解率は7割(70%)を維持することがいいのです。そのためには問題の難易度を下げて、その子が70%とれる問題配列を組まなければなりません。
■出来ないが出来るは難しい。
人の視点は、テストが40点であれば、できなかった60点に目がいきます。その60点分を拾うことに躍起になってしまいますが、これがなかなか上手くいかない。
失った60点をとることを目標にすると、次から次へと教えることになります。子どもは新しい知識を消化するのに手一杯になり、正解率はどんどん下がります。こうなると、どんなに励ましても駄目です。やる気は急降下します。
■「できる」を広げる発想。
「できない」を「できる」ではなく、「できる」を広げるという発想。
しつこくここで書いていますが、やっぱりこれなのです。70%の正解率であれば、やる気がそがれることはありません。むしろ自信を持ってグイグイと前に進みます。自分の間違いに対しても取り組み方が大きく異なります。
このやる気を軸に小さな成功体験を繰り返す。ここに焦点を絞ることが結果的には40点が50点になり、60点になる。それは小さな成功体験の賜物となり、心に充実感を与えるのです。
■やる気がでる正解率
ただこの70%というのはあくまで目安です。これが80%、90%…時には100%でないとやる気がおきないという子もいます。そのときはその子のやる気に従います。
うまいハードルを組むためには、そういったそれぞれがやる気が出る正解率の目安を僕は心がけています。