計画表を立てることを目標にしない。
これは僕のもっとも大切にしている学習の信条です。そんな中、教え子の1人からこんな質問を受けました。
「勉強の目安は時間で考えた方がいいのですか?
それとも量で考えた方がいいのですか?」
答えはシンプルです。自分の経験と照らし合わせて、そのときそのときで判断していく。これが子ども達にとってベストな答でしょう。
■それぞれのメリットを探る
だから僕の場合、近頃は特に「こうした方がいい!」と言わないようにしています。
「時間で目安を立てた時、どんないいことがあった?」
「量で目安を立てた時、どんないいことがあった?」
こういう中で、子どもたち自身でそのメリットをあげていく。また、デメリットもあげていいですね。その上で、今の状況と照らし合わせて自分で判断する。
目安を時間や量で縛る必要もないかもしれませんね。あまり悩まずに、気分で決めるという方法もあります。気分で決めるなんて随分と適当だなぁと思われてしまいますが、悩むよりはましです。
■ひとつの考え方-学習の時間と量
あくまで参考までに言えば、勉強の目安を時間にするか、それともノルマにするかって、その学習の種類によって大きく異なる気がします。
簡単に表現すれば未来の学習は「時間」、過去の学習は「量」。
僕自身はこれを原則に判断しています。
未来の学習=予習に関するものは、全く未知の世界なのでどれほど時間がかかるか分からない。だから時間を目安にして、その時間だけ必死に学ぶという考えです。
過去の学習=復習に関するものは、だいたい自分がどれができてできないか、は予想できます。ざっくりとした時間は見えるので、「ここまで勉強しよう!」という量で判断します。
■僕の答は子ども達の答ではない
これは何度も言いますが、これは僕自身の原則です。これでなければならない訳ではなく、実際、僕自身も常に流動的に判断するのです。
大切なのは「一方的に命令しない」ことかもしれません。
何が大切なのか?を常に意識して、そのメリットやデメリットをあげる機会を作る。これが実は一番子ども達のためになる学習だと思います。
子ども達は自分で解決できる力を持っているのです。