関数こそ図式指導法の集大成かもなぁとぼやいています。数式とグラフとの関係がみんな分かるそんな授業を試験中ですが道は険しい。けど遠いわけでもない!?
指導法は一日にして成らず
算数と数学の図や色で教える指導法を、毎日、【考案→実践→分析】を繰り返しています。ここで「図式指導法」というのは簡単ですが、実際の指導法を培う過程はなかなか骨が折れます。
机上だけで考えていると、ただの空論になる。現場だけで実践すると、個人的な勘になってしまう。机の上で考えて、実際に現場で試してみて、今一度、流れとポイントを省みる。この過程なしには指導技術の発展はありません。
図式指導法の「本丸」=関数
そして図式指導法において、関数はとても重要な単元です。2量の数の変化を色と図・グラフで表現し、これまでの教科書や問題集では分かりにくい複雑な関係をすっきりまとめています。
もしかしたら関数こそ「図式指導法の集大成」かもしれません。これまで図式独特の捉え方の正負の数、文字式、それらの知識を元にこの関数は指導されます。
関数は未完成
お城の本丸は大きいものです。土台もさることながら、そこに建てるお城もほかとは規模が異なります。図式指導法の関数分野は今まさにその状況です。
子供たちに教えながらも、まだ図式改定の伸びしろをとても感じます。つまり教えながらも、まだ未完成状態です。
「こう教えればどうだろう?」
「こんな捉え方へ導くにはどうすればいいだろう?」
関数以前の指導箇所と調整し、また、関数以後の指導箇所を考えるのです。
小学生を教えながら、高校生をイメージする
たとえば、高校の微分積分を念頭において、今、中学でどのように教えるのがいいのか?小学校の比例ではどの程度まで扱えばいいのか?それらを考慮することはとても大切だと思っています。
もちろん高校数学は私の専門ではありません。私自身が中学から高校まで教えることは、本当に稀ではあります。しかし子供たちが私の授業と離れたときこそ、
本当の意味で図式指導法の力が試されるんじゃないかなと。