シンプル・イズ・ベストなんだよね。
来年度から高校受験生となる娘。
勉強する時にタブレットから音楽を流していました。
やれやれ。これ良くないよなぁ。
テキサス大学の研究ではタブレットが目に見えるところにあるだけで、意識はそっちに持っていかれると証明されています。さらに音楽を流すなら聴覚は学習に使っていない。
つまり学習効果が低い
そこで満を時して娘に提案しました。
あなたに試したい学習方法があるんだ。やってみない?
いいよ
まず、ぼくは彼女からタブレットを受け取りました。そして受験参考書の「新研究」を開きました。

娘に言いました。
5分間、このページを隅々まで独り言を交えながら、読んでほしい。その後に確認問題に取り組んでほしい
え?…うん、わかった
ぼくはタイマーをセット。そしてさっきまで音楽が流れていてリビングに、娘の独り言が響き始めました。
5分経過。終了です。
そして基本問題へと移りました。そこは全て埋めることができました。
続けて練習問題へ。そこで手が止まりました。
わらびとスギゴケの胞子が入っている場所を問う問題です。

あれ、なんだったけ?あそこのあたりに書いてあったけど…
頭を捻り始めました。思い出せない。思い出せない。そして1分経過したでしょうか。採点をしたようです。
間違っていました。そしてまとめのページを再確認しました。

あぁ!そうだった!
娘は悔しがりました。細かいところです。
うん、やっぱりこれいいな。これでいこう。
ぼくは、スマホネイティブ(2008年以降生まれ)にとって、このような「じっくり読む」ことが、シンプルでかつ実りある学習だと思っています。
「読むって当然のことじゃないですか?」
という親たちの呆れた声が聞こえてきそうですが、ちょっと聞いてください。
1980年代生まれの親世代と2000年以降の子世代って、もう別なんです。
とくにスマホネイティブ世代(2008年以降の生まれ)には、こんな傾向があります。
- マルチタスクに陥りがち
- 動画に反応しがちで、主体的に静止画を見つめられない
- 問題解決を他人・AIに委ねる
- スマホ依存傾向がある
親世代と環境が異なります。そしてこれらは学習の観点からいえばかなり良くない。実際に、学習時間は長いのにほとんど身についてない子もいました。
そこで強くアドバイスしたいのは「まずスマホをできるだけ離す。その上で自分の感覚を総動員して学習する」というものです。
今回、娘にやってもらったのがそれです。
デバイスではなく「紙」で学ぶ。紙は位置情報が変わらないのでビジュアルを記憶しやすいメリットがあります。

「まとめのページ」を記憶として焼き付けると、今後の受験勉強もスムーズになるはずです。
娘はこのやり方に手応えを感じて「受験勉強はまず、このやり方ですすめていく」と言っていました。この方法を受け入れてくれてよかったです。
ところで、この学習方法は認知科学の観点からどうなんでしょう。
ぼくはAIにこの学習方法を説明し、そしてお願いしました。
この勉強法について、認知科学の観点からメリットを上げてほしい
参考書のまとめページを5分間音読する勉強法は、短時間で脳をフル活用できる非常に理にかなった手法です。認知科学や脳科学の観点から、主に以下の5つのメリットが挙げられます。
- 前頭前野の活性化による処理能力向上
声を出し、自分の声を耳で聴くという多重の刺激により、思考や記憶、感情制御を司る前頭前野が強く刺激されます。これにより、脳のアイドリング状態が解除され、その後の学習効率が飛躍的に高まります。 - マルチモーダル学習による記憶の定着
「目で見る(視覚)」だけでなく、「口を動かす(運動)」、「自分の声を聴く(聴覚)」という複数の感覚経路(マルチモーダル)を同時に使うことで、脳に与える刺激が増え、記憶の引き出しが作りやすくなります。 - 「プロダクション効果」による長期記憶化
認知心理学では、単に黙読するよりも、声に出して「生成(プロダクション)」するプロセスを介した方が記憶に残りやすいことが知られています。自分自身が発信者になることで、情報が「自分事」として処理されやすくなります。 - 予測記憶効果による理解の深化
まとめページ(結論)から読むことで、脳が「なぜそうなるのか?」という理由を無意識に探す予測記憶効果が働きます。これにより、後から詳細な解説を読んだ際の情報の吸収率が劇的に上がります。 - ワーキングメモリの有効活用と集中維持
音読は強制的に文字を一つひとつ追う必要があるため、黙読で起こりがちな「目は滑っているが内容は頭に入っていない」状態を防ぎます。5分という短い時間設定は、ワーキングメモリへの過負荷を防ぎ、高い集中力を維持するのに最適です。
ということだそうです。
お子さんに「5分間、独り言学習」どうでしょうか?

