「新しいことを1つしよう」という企画の中で

月に一度、3人で話をしていた青年と、この4月をもって1つの区切りとしました。9年間、2人の青年と一緒に学んできました。もう立派な大人です。そんな2人にぼくは1つの宿題を出した話です。

青年は想い悩むのだ

長くお付合いする人はいるけれど、この1996年生まれの子たちとの縁は特別だと思います。K君兄弟もその縁。もう学生生活を終えましたが、これからの人生をどう生きようか?思い悩んでいるようです。

難しい世の中です。そう簡単にきめられないのも無理はありません。でも別にいい。青年にとって悩みとは選挙権より尊い権利ですから。

ただ、月日をモンモンと過しても面白くありません。新しい何かに億劫になるのはちょっと損。だからぼくは、その昔、算数の宿題を出すように、ラインで提案しました。

「毎日、小さい新しい行動を1つ。」

ぼくが2人に送ったのはとんでもない企画。え?なになに?9年間教えて、最後のとっておきの企画が「新しい事をしよう」とは地味すぎますか…。

でもいいんです。地味でも、シジミでも。小さい新しい行動なら、無理なくできます。それに毎日報告しあうというルールを課せば、誰も怠けられません。

そしてこの企画、ぼくも参加するんです。ぼくも青年2人に、毎日小さくて新しい行動をぼくも報告します。それならフェア。乗ってくれるかな?やっぱり面倒臭いかな?でも2人から快諾をもらった。でどうだったのでしょうか?

成功しました。

で、結論を先に書くと昨日(17年4月10日23時59分)、無事に終了しました。毎日、ラインで報告しあいました。ぼくはこの企画、自信を持って「上手くいった」と思います。2人ともそこに発見があり、変化があったのだから。青年からコメントをもらいました。

毎日、自分は何かしら新しい事をしている。

そうそう。何もやってないようで…オレやってるじゃん!ここ大事ですよね。それは、それぞれにとって新しい事でいい。大きな新しい変化を起こせ!じゃない。むしろ小さい新しいことを継続して積んでいくんです。

新しい行為の連続が習慣を変える

新しい行動を引き出すには、⑴環境を変える ⑵習慣を壊すしかありません。環境を変える事は、ちょっと難しい。

それなら習慣を壊しましょう。ゆっくりと連続した意識的な小さな行動を積み重ねて。帰るというより、変わっていく感じ。その行動を形に留めることが文字化です。まぁぼくなんか

「ジーンズ生地のズボンにシワがあったので、アイロンをかけてみた。するとシワのないジーンズになった。」

と報告しました。小さい話です。これで全てのジーンズに、アイロンをかけるようになった訳ではないけれど、アイロンをかけなかった自分を客観視はできます。これが変化です。もう客観視できない自分にはもどれません。

最後に

指導を終えた今、この子たちと関係は変わります。その新しい関係の中で、2人にとってよき友人となって、そして社会参加のきっかけが作れたらと思う。

「別れがなければ、はじまりはない」って前の記事で書いたけれど、毎日がみんなとの別れで、同時に出逢いなんだよね。きっと。

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