ちょっとだけ「かけ算」の予習をしてみよう!小学2年生

月2回程度の臨時授業(1時間)の様子です。

来週から「かけ算の授業」がはじまりそうだったので、そのあたりの予習をかけ足でやってみました。

ぼくはノートに描き始めました。

まずは主人公・みかんちゃんの登場です。みかんが3つずつ、4枚のお皿にのっています。

みかんはぜんぶでなんこですか。

こういう場面では、2年生なら「たし算」を使います。

3+3+3+3=12

ぼくもそうなるだろうと思っていました。しかし思わぬ展開となりました。

これ、もしかしたら3かける4かな。

げげ!

で…できる…。

お風呂場に九九表が貼ってあってそれを見ているんだそうです。わざわざ九九表を持ってきて、見せてくれました。

そして12を書き込んで正解です。その後にだした串みかんの問題も正解です。

ノート版書。お子さん自身でみかんに色を塗ってもらいました。この色鉛筆の塗り絵が2年生の醍醐味。

かけ算が使える場面はわかっているようです。九九は少し覚えているだけだとか。いっしょに数えて答えをだしました。

では、ここですこしレベルアップです。

ぼくは、水が2dLずつ入ったコップを4つ書きました。

コップにある水の量はどれくらいだろう。

4かな。

ここではコップの個数を答えてくれました。

もちろんこれは間違い。ただこの年ごろの子の数的感覚において、これは不思議でありません。

さっきのみかんは「個別数のかけ算」に対して、今度の水は「連続量のかけ算」です。連続量を数として認識するのは難しいのです。

コップに2d Lずつ入っているね

ぼくがそういうと、「2×4」と答え直してくれました。

答えはみかんに吹き出しをつけて書いてくれました。

ここでぼくは悔しがりました。

おぬし、よくできるじゃないか…

えぇ、大根役者ではございますが、この道30年近いベテランです。お子さんは笑っていました。

そこで次に作ったレベルアップ問題が、この「ブロック問題」です。

個別量のかけ算ですが、これはさらに難易度があがります。

ひとつにまとまっているブロックを「4こが4つに分かれている」と認識し直す必要があるからです。

これには流石にヒントをあげました。オレンジの色鉛筆で4つずつに分けました。

4×4だ

もちろん正解です。

みかんちゃんを書いて、吹き出しに「4が4つだから16だね」と書いてくれました。

さて、かけざんは最後のまとめ問題です。

ブルーベリーくんやイチゴちゃんも加わり、クライマックスです。

ブルーベリーくんのブルーベリー畑で2人がブルーベリーをとるというみかん先生の即興の自作問題です。

それぞれが「3×6ことったよ」「4×5ことったよ」と吹き出しに書き込みました。

さて、みかんちゃん、いちごちゃん、どっちがたくさん採ったかな?

あ、これ、わかったよ

そして必死に考えてノートに書いてくれました。

それぞれのキャラクターに色を塗ってくれました。そしてしっかり答えの理由も書いてくれました。

答え方も「いちごちゃんの方が多くとった」とバッチリです。

ちゃんとできたね。学校のかけ算の授業も楽しみだね!

うん!


かけ算の予習はこれでおしまいです。これに充てた時間は20分ほどでした。

今回、お子さんがかけ算の存在をわかっていました。そこで似たような問題をやるのではなく、あえて本人ができそうなレベルのかけ算(個別量・連続量)問題をやりました。

イラストでかけ算のイメージを理解する。

ここを大切にしました。かけ算に対してポジティブなイメージをもってもらえました。よかったですね。