誰がやるかって…ぼくですよ。
「書く力」とGoogle検索すると「読み手や聞き手にメッセージを正確に伝え、思考を整理する能力」と結果が出てきました。

違うんだな。
ぼくがいう書く力は、まさに「文字を書き続けられる力」のこと。
そう鉛筆を握りしめて、ノートにずっと書き続ける力のことです。近頃、思うんです。

子供たちの書く力が弱い
それは単純に握力がないだけでなく、粘り強く取り組められない。その原因は、やはり書く機会が減ってきているからかなぁと思いましたが、それと同時に「やりきる経験」が圧倒的にたりないと思います。
余談ですが、30年ちょっと前(1987年あたり)のぼくの時代の話です。
毎日、自宅学習で日課は「漢字100字の書き取り」「計算ドリル1ページ」「日記1ページ」でした。この中でも大変だったのは「漢字100字」。
そうそう、漢字練習はこんなノートです。

これを休むことなく365日やっていました。風邪で熱が上がりそうなら、上がる前に書き切る。日付に抜けがあったら、先生から叱られますので、ぼくはあらかじめ日付を書いていました。
1年間で3万6500文字です。相当な量です。
もちろん中指にはペンダコがあります。(今でもその痕はうっすら残っています)
初めてでた漢字を練習するときは、やはり時間がかかります。だから何度か繰り返すのです。そうすると、2、3日後に徐々にスラスラ書けてくる。成長したぞと思える。
このような書き切る経験が「できた」となって、それがよくよく自分の勉強へ取り組む力へと繋がったと思います。
子供たちにこのような昔話をすると、大変驚かれます。
「あり得ない」と。
いやいや、このようなことは習慣をひとつ敷いてしまえばやれます。
今、授業動画の配信やいろんな参考書が氾濫しています。スマホですぐに調べられる。学びの環境は昔よりすごいです。
でもね、近ごろ学力を形成に必要なものは、そういったもの以前に「やり切る力」と「書く体力」を培うことだと思い始めました。
そう考えると「漢字100字」の日課って、その2つを満たしていますね?
よし、筆圧低下・漢字忘れを防ぐために…ぼくも100字練習をやってみましょうかね。