『なんでこれが分からないの…字汚いし…』と教えながら、わが子を見たらそっぽ向いている。「ちゃんと聞きなさい!」…ってどの家庭でもあります。(※うちのヨメさんもあります)
この時“これも家庭のひとつの風景”と感じられるのならいいのですが、そう言ってられない。ぼく自身も実践しているイライラ予防について書いてみました。さぁ、いきましょう。
「他人のお子さん」と思いましょう
イライラ軽減度★★★☆
「オイッ!」と指摘受けそうなアイデアです。笑って下さい。されど「親のイライラ」と「わが子」は繋がっているのは事実です。
まず親はわが子だから遠慮がありません。遠慮がないから、冷静でいられません。冷静でいられないから、イライラします。原因は「わが子」なんです。はい。
それだったら教えているときぐらい、わが子であることを消し去って、他人の子と思いましょう。そうですね…ずっとわが家で大事に預かっている。その片手間ながらボランティアで教えている。そう思えば気も楽です。
そもそも子どもってこの世の「授かりもの」ではなく「預かりもの」って考え方ありますよね。
「ヨチヨチの頃の過去」を想像しましょう
イライラ軽減度★★☆☆
教えるイライラを解消するのに、なぜ過去を想像する?!どうぞ笑って下さい。あの…ぼくごとですが、指導するご家庭ではお子さんの幼い頃の写真を拝見することがあります。指導と直接関係ありません。
しかしぼくがその子の過去を知ることで、今までの成長が見えてきます。それを子どもの関わるぼく自身が感じることは、指導する際に大きなプラスになります。
この方法は、わが子(小2:2016年現在)に対してもよく使っています。ふとした日常のなかで、子どもの頃の靴や服などを眺めると『あぁ大きくなったなぁ』と想いを馳せる。すると子育ての小さな悩みやイライラがどれだけ小さいものか、気づいたりします。
こちらの記事で紹介してます:子どもをやる気を自然に育む―誉めないコーチングは「納得・期待・労い」なんだ
勉強教える前に、懐かしい過去を思い出してみて下さい。いつものイライラがちょっと違っているはずです。
話すのを止めて子どもの話を聞きましょう
イライラ軽減度★☆☆☆
もう教えるの止めて話を聞く。意味不明な部分で笑いたくなるでしょう。“教えることは教えられること”です。ぼくも教える前に、あれこれ子どもから聞いています。
「学校でどう習ったの?」
「それをどう考えたの?」
「どこで分からなくなったの?」
「どこが難しく感じたの?」
「どこが簡単だった?」
ヒアリングをたくさんするんです。
「ヒアリング」と関連する記事:苦手な子を支援するときの心がけ
これイライラ解消と関係なさそうですが、結果イライラに陥りません。理由は2つです。
- ヒアリングによって、子どもの意識が能動的になる。
- ヒアリングによって、分からない箇所が明確に共有される
つまりイライラする前に早く子どもが分かるに到達させてしまえ。ってことです。“玉葱を切るとき涙を流さない方法は、涙が出る前にきり終えること”とある小説家が表現していましたが、それと似ていますね。
2回説明して伝わらなければやめましょう
イライラ軽減度★★★★
それをいっちゃーおしまいよ!とこの記事がそっぽ向かれそうですが、笑って下さい。そしてすこし聞いて下さい。
実をいうと親御さんたちが教えているお話を伺いながら、ぼくが一番気にしているのは<分かるまで教え続けること>です。これは止めた方がいいです。双方にとってよくありません。
ちょっと子どもの立場に立ってみて下さい。
説明を聞いても分からない状態が続く→聞くのが苦痛になる→苦痛を避けようとそっぽを向く→説明する親に叱られる→勉強が嫌になる。これは生理的な自然の流れですよね。分からないなら、親御さんたちのイライラのボルテージも上がる。これも自然です。
ぼく自身、2回説明して分からなければ、その問題(課題)は少し止めておきます。そして別なものを扱います。
その間に、説明の仕方を変える方策を練ったり、学習時期の判断を再考するんです。出して、引っ込める。大事なのは引っ込める勇気です。
まとめ
以上、4点にまとめてみました。
どれもこれも目から鱗!というより、そんなこと言われなくても分かっているわい、と言うものばかりと察しております。しかし、どれも『分ってはいるけれど、実践しにくいもの』ではないでしょうか。だって笑えるほどに単純なものですから。
だからこそ、今日から1つだけでも「笑えるイライラ予防」を実践してみて下さい。きっと「あれ、何をイライラしていたんだ?」と立ち止まり、そんなイライラしてた自分自身を笑ってしまう瞬間が訪れるかもしれません。それでいいんですよ。お互い子育てを楽しんでいきましょう。では。