「あぁニュートラル!」と言うぼくの位置について

長くおつき合いしているご家庭は、ぼくの基本姿勢としてよく知られていることですが、ぼくが子どもに対して、親の立場で説得することってないんです。ぼくに出来ることは1つだけ。


「あぁニュートラル!」と言う
ぼくの位置について

ほんと嫌がられるはずです。
願いを聞いてくれない家庭教師ってね。
どうして親(大人の意見)を
先生から子どもに話してくれないんだ。
そんな難しい話じゃないはず。
でも現実の話として
それはとっても難しいんです。
前にも似たようなこと書いたのですが、
(参考記事:大人の叱咤よりグラフの声に耳をすます
その…要するに、
親の立場で言えることは親だけ。
それをぼくの意見で
言うことは出来ないのです。
親が2人に増えただけなんです。
ただです。
例外的な方法で1つだけ、
ぼくから親の意見を子どもに伝えることはできます。
それは<親はこう考えている>
と第三者的な立場で子どもに話すのです。
話す流れはこんな感じ。
・親から相談を受けた話。
・親の意見はこうです。
・君の意見はこうです。
・互いのギャップはここです。
・ぼくも人の親であるから、
 お母さんのこの気持ちは分かる。
・でもぼくは君と一緒にいるから、
 君のこの気持ちも分かる。
・さて、どうしよう?
これだけです。
ここから先は、
解決の方向に進めたらそうするし、
それには時間がかかりそうなら、
そこで話を止めます。
これはなんなのか?
その…つまり…
ぼくが出来ることは、
「客観的に立場を整理すること」
です。
親と子を第三者の言葉によって、
ヒートダウンさせる。
そしてそれぞれの立場へ
少し想いを馳せる。
少しでいいんです。
こうやるなかで
見た目の状況が変わらずとも、
ゆっくりと解決の方向へ
向かっていくことが多いです。
子どもは親の気持ちを
本当はよく分かっています。
ただ心の中の状況が、
ちょっとだけ葛藤で満ちあふれている。
それを解くには
ちょっと時間がかかる。
それだけなのでしょう。
まぁそんなわけで、
「あぁニュートラル!」
とぼくは自分に言い聞かせます。
もちろん心の中で。